学校・教育

「教員免許更新制度」こんなに評判悪い~高いし講習会場が少ないし…

それでも改善する気はナシですか?

賛同の声続々

「教師のレベルのアップグレード」を目的に、09年から導入された「教員免許の更新制度」。システムの通知が不十分なためか、更新を忘れて、免許を失効してしまった教員が少なからずいることを書いた前回の記事には、たくさんの反響があった(『ドキュメント「教員免許失効」〜更新を忘れた教師の末路』 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55651)。

この記事が転載されたヤフーニュースのコメント欄には、700以上のコメントが寄せられ、さらに編集部にも現役の教員や家族らからメールが届いた。

筆者は前回記事で、「教員免許は更新の時期が近づいても、本人への通知がないから、気づかないこともある。また、制度についての周知も徹底されていないからか、なにがどうなると失効になるのか、把握していない教員もいる」といった問題を指摘した。

これについて「確かに、通知制度がないからうっかりしてしまう」「更新のための手続きが煩雑すぎる」「自分も更新を忘れてしまわないかヒヤヒヤしている」といった、共感の声が寄せられた。

一方で、筆者は気づかなかった「教師だから分かる、別の問題点」についても、いくつもの「事例」が寄せられた。今回はそんな声をもとに、教員免許更新制が現状のままでよいのかどうか、について、改めて考えてみたい。

 

育児休暇で免許を失効

前回の記事では、2009年4月に教員免許更新制が導入されて以降、更新時期について本人への通知がないために、更新を忘れて免許を失効してしまった教員のケースを紹介した。制度そのものの周知も徹底されているとは言い難く、自分で調べなければ、教員免許を更新する方法もわからない状態であることも問題として指摘した。

この記事を書いた後に、知人から「育児休暇中に更新時期を迎えた人の中には、更新の年度を迎えたことに気づかないまま、免許を失効してしまう人がいるらしい」という話を聞いた。なるほどそういうことはあるかもな……と思っていたら、実際、前回記事が転載されたヤフーニュースのコメント欄には、「育児休暇中に免許を失効した」という元幼稚園教諭がこんな書き込みをしていた。

<この制度が導入された最初の年に更新しなければならなかったことを、その2年後に知った。

ちょうど産休に少し入る前に、『こういうことになるかも』という情報だけは聞いていた。年子を産んで、2年半後に復帰した時には時遅し。保育士として働いているから、今の仕事はなんとか続けられるが、幼稚園教諭の免許は失効中、どうしたらいいか、職場の誰に聞いてもわからない。

自己責任だと思うけど、育児休暇中、新聞を端から端まで読んでいるわけではないし。職場なのか行政なのか、必要な情報は教えて欲しかった。せめて、職場の管理者の方は知っておいてほしい>

匿名性のコメントなので、信用性の問題はあるだろうが、しかしながら現在の制度の不備を考えれば十分に起こり得る話である。

教員免許更新制の導入により、免許は10年ごとに更新しなければならなくなった。制度導入後の10年間は、導入前の旧免許を持っている人を、生まれた年度別にグループに分けて、更新の年度が設定されていた。

しかし、この元幼稚園教諭のように、育児休暇を取っている最中にこの制度が始まると、自分がどのグループに属しているかが分からず、更新する年度を迎えてしまうこともあるだろう。これは、更新制度の「盲点」だったのではないだろうか。

失効したケース以外にも、教員たちの「多くの時間を奪われ、費用も自己負担しなければならないのが納得いかない」という声が筆者のもとに次々と寄せられた。さらに、編集部に寄せられた一本のメールからは、この更新制度について「大きな地域格差」があることがわかった。メールの送り主に実際に取材した。