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企業・経営 サッカー

本田圭佑とは、「優れたおっさん中間管理職」である

人事のプロが読み解く

「本田圭佑=プロ課長」であるワケ

サッカー日本人代表を会社組織のひとつの「部」に見立ててみる。

全体の戦略を練る西野朗監督が「部長」だとすると、長谷部誠選手、本田圭佑選手、長友佑都選手など戦術を扱う30代の中堅選手が「課長」。

彼らは部長から課せられたノルマ(ゴールという成果)の重責を担いながら、20代の若手の課員(選手)たちを導き、指導し、チームをまとめることが求められる「中間管理職」だ。

私はビジネスコンサルタントいう仕事をしている性格上、そういう観点からサッカー日本代表を見ていたところ、あることに気が付いた。

それは本田圭佑選手の「課長力」がすごい。今風にいうと、「ケイスケホンダの課長力、ハンパない!」ということなのだ。

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本田選手は、自分を前面に押し出すタイプのため、「優れた課長」=「優れた中間管理職」だというのは意外に思われるかもしれない。

私はこれまで多くの上場企業、中小企業のコンルティングをする中でたくさんの課長を見てきた。そこで目にしてきた優れた課長をプロ経営者ならぬ「プロ課長」と名付け、『いらない課長、すごい課長』という書籍でその分析もしてきた。そんな私なりの視点で本田選手を見ていると、じつにたくさんの「プロ課長」との類似を発見することができるのだ。

 

たとえばセネガル戦を引き分けた後、本田選手は次のようなことを語っていた。

「僕は、割と叩かれるのに感謝してる部分があるし、楽しんでる部分もあるんです」

「けど、そうじゃない人もたくさんいるから。メディアのみなさんもね、割とそこの上げ下げを楽しむのは僕だけにしておいて欲しいなというふうに思います」

この発言、厳しいノルマに追われながら、なかなか結果が出なかった組織の課長がしゃべったと置き換えて想像してみて欲しい。あなたがそのチームの課長だったとして、果たして同じようなことを言えるだろうか。