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人口・少子高齢化 ライフ

46歳「未婚で子ナシ」が二階幹事長にはっきり言いたいこと

産まない女が幸せ感じたら罪ですか?

「勝手なこと」とは何か

『現代ビジネス』の編集者から電話を受けたのは、最寄駅から自宅に向かってほろ酔いで歩いていた、6月26日の21時半頃だった。聞けば、この日、自民党の二階俊博幹事長が、「子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えて」いる人がいる、といった趣旨の発言をしたという。そして、二階幹事長が言うところの「勝手な」ことを考えている私が、この発言についてどう感じているかを書いてほしいという。

で、お前誰? とお思いかと思うので簡単に自己紹介させていただくが、私は40代半ばのフリーランスのライターだ。これまで深いお付き合いはあっても一度も結婚したことがなく、今世に至っては、今後も結婚する予定はなく、子どもを産むつもりもない。もう年齢的に難しいと思うし、子どもを持とうと考えたことがないので、そもそも妊娠・出産が可能な体だったのかどうかわからない。

終日外に出ていて事態を把握していなかった私は(広島カープの試合経過は随時チェックしていたのだが)、自宅に戻り、その前後の文脈を含め、「勝手な」発言の経緯を確認。都内で講演会で出席者から人口減少問題に関する質問を受け、

子どもを産まない方が幸せに送れるじゃないかと勝手なことを自分で考えて(いる人がいる)

皆が幸せになるためには子どもをたくさん産んで、国も栄えていく

食うや食わずの戦中、戦後、子どもを産んだら大変だから産まないようにしようと言った人はいない

といった内容の発言につながったことを知る。(ちなみに、該当部分の文字おこしと音源は荻上チキさんがこちらにアップしている。)

 

怒りよりも「またか」

二階幹事長が語る画面に向かって、思わず口をついて出たのは「勝手上等」。文字にすると少し強い印象になってしまうが、怒りではなく諦念に近い。またか、ふーん、と思った。

これまでも似たような発言は何度もあった。なかでもここ最近、自民党の政治家による「失言」が相次いでいる。加藤寛治衆院議員は、「必ず新郎新婦に3人以上の子どもを産み育てて頂きたいとお願いする」と述べるが、その後撤回。萩生田光一幹事長代行は、「赤ちゃんに、パパとママどっちが好きかと聞けば、ママがいいに決まっている」と語り、問題となった。

「ママのがいいに決まってる」発言の萩生田光一幹事長代行 Photo by Getty Images

たまたま自民党のおじさんたちの発言が続いており、実際、自民党のなかにそういう思考の持ち主が多いのかもしれないが、要するに世の中にはそう考えている人がたくさんいる、ということだと私は思う。繰り返しになるが、怒りは感じない。ただ不思議で仕方ない

もし仮に私が彼らの家族や親しい友人なら、「そう考えるのは勝手だけれど、あなたは公人なのだから公の場で口に出してはだめよ。SNSへの投稿もやめてね。面倒くさいことになるの、わかるでしょ?」と助言し、全力で阻止する。

「先生」と呼ばれる、高学歴、高収入のおじさま方は、こんなことを言ったら問題になるとわからなかったの? もしかして、あえて炎上させたかった? それともほかに理由があるのだろうか。気になって仕方ない。そして、子どものいないボス(安倍晋三首相)を前にしても同じような発言ができるのだろうか。