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60歳以上が5億人に…!「超高齢大国」中国の未来がヤバすぎる

未来の中国年表が雄弁に物語る悪夢

人口動態から中国の近未来を予測した『未来の中国年表』が話題を呼んでいる。著者の近藤大介氏が、60歳以上が5億人になるという中国の「ヤバイ未来」について、解説する――。

「還暦以上」が5億人!

2049年10月1日、中国は建国100周年を迎える。

だが、その頃の中国が祝賀ムード一色に染まっているとは限らない。なぜなら、中国の人口学者たちも警鐘を鳴らしていることだが、このまま進めば中国は2050年頃、人類が体験したことのない未曾有の高齢化社会を迎えるからだ。

『世界人口予測2017年版』によれば、2049年の中国の人口は13億7096億人で、2050年は13億6445億人。これは、2011年の中国の人口13億6748万人、及び2012年の13億7519万人と同水準だ。

だが、2010年代の現在と、2050年頃とでは、中国の人口構成はまったく異なる。

『世界人口予測2015年版』によれば、2015年時点での中国の人口構成は、0歳から14歳までが17.2%、15歳から59歳までが67.6%、60歳以上が15.2%、そして80歳以上が1.6%である。

 

それが2050年になると、激変する。

0歳から14歳までが13.5%、15歳から59歳までが50.0%、60歳以上が36.5%、80歳以上が8.9%なのである。

これを人数で表せば、2050年の中国の60歳以上の人口は、4億9802万人! そして80歳以上の人口は、1億2143万人である。

要するに、「私は還暦を越えました」という人が、約5億人という巨大な数に上り、かつ「傘寿を越えました」という人が、現在の日本の総人口にほぼ匹敵する数となる。

まさに未曾有の高齢化社会の到来である。

10倍の規模で襲いかかる

私が中国で、こうした未来図を初めて想い描いたのは、2012年の年末のことだった。

北京の農業展覧館で、北京国際高齢産業博覧会が開かれたのである。

そこには、老人用の車椅子、補聴器、おむつなど、多数の商品が展示されていた。そして場内のそこかしこに、「中国は近未来に、未曾有の高齢化社会を迎える」と表示してあった。

館内の様子を見ていると、日本が直面している少子高齢化の波が、やがて中国をも襲うのだということが理解できた。

しかも、日本の10倍以上の規模をもってである。