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「安倍首相との違いを話しましょう」石破茂が本音で語ったこと

もうひとつの可能性を

「地味なんです」

「安倍総理はとても華やか。私はそう形容されたことが一度もない。地味なんです」

あの独特な口調でそう語るのは石破茂・元自民党幹事長(61)だ。〝モリカケ問題〟で安倍政権が揺れる中、石破氏は報道各社の世論調査で「次期総理候補」の項目で常にトップクラスに位置している。

その石破氏が6月13日、『石破茂の「頭の中!」』の発売記念として、著者である政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏と対談を行った。

会場から出たのは、「安倍総理と石破さんの違いは?」との質問。慎重に言葉を選びながら、こう答えた。

「総理は意見が異なる人に対して、自身の正当性をものすごくクリアにおっしゃる。私は自らに足らざる部分があることを自覚しているので、意見の異なる人にもどうやったら分かってもらえるか、指摘を受け入れるところはないのかを常に考える。野党議員に対して話をするときも、いかにしてわかってもらえるか、と考えます」

 

石破氏は2012年の自民党総裁選に出馬。多くの地方票を集め、第一回の投票で199票を集め1位となった。しかし、得票数が過半数である250票以上に達しなかったため、規約により、2位の安倍氏との決選投票となった。

決選投票は自民党所属の国会議員のみの投票で、石破氏は苦杯を喫した。総裁選の課題は国会議員の票を得ることであるが、次の総裁選に出るなら、その課題をどうクリアするつもりか。

「お前、もっと国会議員と飲めよ、とよくたしなめられる。色んな議員が飲み会を企画してくれて、石破さんと初めて飲んだ、初めて話したみたいな議員が最近いっぱいいる。話してみると違うんだ、と。

選挙は歩いた家の数しか票は出ない、握った手の数しか票は出ない。党総裁選の国会議員票も一緒で、そういう機会を増やしていくしかないかな、と。

ただ、歩けばいい、手を握ればいいだけじゃなく、何かひとつストーリーをつくらないとダメだ。  

地方で1時間講演するのに、私は3~4時間準備にかける。その地域のこと、その候補者を知らないで講演に行くのはやっちゃいけない。全国どこでも同じ演説では意味がない。こんなに調べてきた、こんなに知っていてくれたとならないと響かない。人の心を動かすことにはならない。

いまでも睡眠時間が3~4時間ぐらいです。議員ともっと飲みたい、もっと地方を回りたい、と思ってもできない。自分の気力、体力が足りないせい。睡眠時間をゼロにすればできるけど、それじゃ死んじゃう(苦笑)」