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「サメと泳ぐ」は危険じゃない?シャークジャーナリストがやってみた

果たしてその結果は…

5月の発売直後から「これまでにない図鑑」と話題をよんでいる、沼口麻子氏の『ほぼ命がけサメ図鑑』。世界でたったひとりのシャークジャーナリストとして活動し、世界中で出会った“サメ体験”を図鑑とともにまとめた一冊だ。

ほぼ命がけサメ図鑑

でも、ちょっと待って。そもそも「シャークジャーナリスト」ってどんな仕事をしているの? と疑問に思った方も多いはず。

そこで今回は、その仕事の謎や、そもそもシャークジャーナリストになろうと思ったきっかけなど、モデルのはなさんをDJに、FMヨコハマ「Lovely Day ~hana金~」で語りました。

現在radikoで配信中です。番組のご視聴はこちらからどうぞ! http://radiko.jp/share/?sid=YFM&t=20180615090000

自分よりも大きい生物に会いたくて

はな 今日のゲストは講談社から『ほぼ命がけサメ図鑑』という本を出している沼口麻子さんです。「シャークジャーナリスト」っていう特殊な肩書なんですけど、どんなお仕事をなさっているのですか?

沼口 この肩書は私がつくったので、みなさん初めて聞いたと思います。

 

研究者ではなく、サメの面白さを世の中に広めたいと思って始めた仕事です。サメに特化した情報発信をする人、といったところです。

はな なるほど。沼口さんの経歴を見ると、東海大学と同大学院でサメの研究をなさっていたのですが、高校とか、子どものころからサメに関心があったんですか?

沼口 そうですね。子どものときから大きい生き物が好きでした。哺乳類だったら馬が好きですし、魚類も大好きでした。そのため、なにかしら自分よりも大きな生き物を研究する仕事に就きたいという漠然としたイメージはありました。

それでたまたま進学した大学が、東海大学の海洋学部っていう海を学ぶところだったんですね。海の中の大型生物と言えばってことで、サメを研究しようと決めました。

はな サメっていうと、映画の『ジョーズ』のイメージがありますね。

沼口 そうですよね、1970年代にスティーブン・スピルバーグによって作られた映画『ジョーズ』があったからこそ、世界中の人がサメを認識できたと思います。

はな 私は、当時、『ジョーズ3』を映画館で見たんですけども、3Dで見たのを覚えています。横浜の映画館で。オープニングでいきなり、腕を食いちぎられるシーンがあって、スクリーンから腕が飛び出してきたんですよ。すごく怖くて。

ジョー・アルヴス監督の『ジョーズ3』は1980年代初頭に上映された

そこからちょっとサメって恐ろしい生き物だな、って私に限らず世間に広がっていった印象がありますね。

沼口 そうですね。世界中の人に「サメ=人を襲うモンスター」っていう印象が植え付けられた映画だったと思います。

スピルバーグ監督の『ジョーズ』自体は、構成もしっかりしていて、登場するサメの種類をみても、イタチザメや、ホホジロザメをしっかり取り扱ってる素晴らしい映画だとは思います。

ただ、あの映画のサメが人を襲う描写があまりにも恐ろしかったせいで、その後も、メディアがさかんに「サメは人を食べる危険な生物だ」と誇張して伝えたために、本当のサメの実態とは、ずいぶんかけ離れていってしまいました。

今でも、海外の一部の地域では、サメが「退治」を目的にした人の標的にされ、「ゲームフィッシング」が行われています。

現在74種のサメが、絶滅のおそれがあるとIUCNの「レッドリスト」で評価されています。その中には『ジョーズ』に登場したホホジロザメや、水族館で人気のジンベエザメも含まれているんです。