1998年6月14日、フランス・トゥールーズ。日本のワールドカップはここから始まった(photo by gettyimages)
サッカー

観戦前に必読! データで楽しむサッカーW杯日本代表トリビア

中田英の最多出場試合記録を破れるか?
ハリルホジッチ監督の解任以来、ごたごた続きでどうも盛り上がりにかける日本代表だが、せっかくのワールドカップ、なんといっても4年に1回しか巡ってこない世界一の祭典なのだから、楽しまなきゃ損! そこで今回は、日本が出場した5大会すべてを取材してきた戸塚啓氏が、過去のデータから日本代表戦を楽しむためのトリビアを紹介してくれる。

最多試合出場記録を破るのは本田、長谷部、長友?

4年に1度の祭典の足音が大きくなってきた。サッカーW杯が6月14日にいよいよ開幕するのだ。

ロシアを舞台とする今大会は、通算で21度目の開催となる。古くは“サッカーの神様”ペレや“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーが、最近ではアルゼンチンの至宝、リオネル・メッシやポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドらが彩ってきた大会は、様々なトピックスを生み出してきた。

現地ロシアでの観戦にも、テレビ桟敷でも役立つトリビアを、シリーズでお伝えしていこう。

 

日本代表は1998年のフランス大会から、過去5大会連続で出場している。今回が6回目の出場となる。

チームの登録人数は1998年が22人で、2002年以降の4大会は23人だ。合計すると114人になるが、「W杯メンバー」の肩書を持つのは78人に絞り込まれる。複数大会に登録された選手がいるからだ。

最多のメンバー入りは川口能活と楢﨑正剛の4回だ。2018年現在も現役を続けるこのふたりのGKは、1998年から2010年の南アフリカ大会までW杯の日本代表に名を連ねた。1975年8月生まれの川口と1976年4月生まれの楢﨑は、ともに22歳で初のW杯に挑んだ。GKはフィールドプレーヤーに比べて選手寿命が長いものの、同世代に生まれた彼らが互いに切磋琢磨していった結果だろう。

1998年フランス大会、このとき川口は22歳。42歳なった今も現役(SC相模原)だ(photo by gettyimages)
2002年日韓大会。日本人の歴代GKでNo.1といわれる楢崎も名古屋で現役続行中(photo by gettyimages)

3大会連続は4人いる。1998年から2006年までの中田英寿と小野伸二、2002年から2010年までの稲本潤一、2006年から2014年までの遠藤保仁だ。フィールドプレーヤーでは彼らが、もっともW杯に愛された日本人選手ということになる。

フランスW杯後にイタリア・セリエAのペルージャへ移籍した中田は、日本人のヨーロッパ進出の先駆者となった。小野、稲本、遠藤は、1999年の20歳以下世界大会で準優勝を成し遂げ、“黄金世代”と呼ばれた選手たちである。小野と稲本もヨーロッパの複数クラブでプレーした実績を持つが、W杯出場歴との関連で注目すべきはポジションだろう。

4人はいずれもMFで、複数の役割をこなすことができた。1998年と2002年でトップ下と呼ばれるポジションを任された中田は、2006年はポジションをひとつ下げてチームの心臓部となるボランチを務めている。小野と遠藤はトップ下、ボランチ、中盤のサイドでプレーでき、稲本はボランチとセンターバックに適応した。

W杯は試合ごとにメンバーを変えることができず、あらかじめ登録された人数で試合を消化しなければならない。出場停止やケガ人が出た場合などの対応を考えると、複数のポジションでプレーできる汎用性の高い選手が必要だ。それもまた、彼らをW杯に惹きつけた理由と言えるだろう。

実際にピッチに立った出場試合数では、4人のなかで中田が日本人最多である。稲本が8試合、と遠藤が6試合の出場に対して、中田は3大会の全10試合に出場し、そのうち9試合にフル出場している。

中田英寿の最後の試合となった2006年ドイツ大会のブラジル戦(photo by gettyimages)

ちなみに、4大会でメンバー入りしている川口と楢﨑は、前者が6試合、後者が4試合の出場に終わっている。彼ら2人を含めても、中田は日本人最多のW杯出場を記録した選手だ。

西野朗監督に率いられた今回の日本代表メンバーでは、GK川島永嗣、DF長友佑都、MF長谷部誠、本田圭佑、FW岡崎慎司の4人が、過去2大会で合計7試合に出場している。彼らがロシアW杯のグループリーグの3試合でピッチに立てば、中田の10試合に肩を並べることになる。チームがグループリーグ突破を果たし、ベスト8入りを賭けた決勝トーナメント1回戦に彼らが出場すれば、新たな記録が生まれるわけだ。

もしグループリーグを突破できれば、キャプテン長谷部が最多試合出場記録を破る可能性がある(photo by gettyimages)
スーパーサイヤ人となった長友も最多試合出場記録がかかる(photo by gettyimages)
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