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「もうおねがいゆるして…」目黒5歳虐待死はなぜ防げなかったのか

二度とこのようなことが起きないために
森山 誉恵 プロフィール

【3. 民間団体の支援】

たくさんのNPOや民間団体が、行政予算では不十分な領域を補うために、虐待の未然防止や、虐待を受けた子どもたちの支援を行っています。

どの分野も行政予算では制度化されていない、不足している部分を、ボランティアや寄付を集めて運営しているところがほとんどです。

子どもたちからお金をもらうことはできない上に、行政もこの分野に予算を十分に割いていないため、たくさんの人の協力を得ながら運営しているのが実態です。

行政が予算化・制度化すればたくさんの子どもたちを継続的に支援できる体制が整いますが、少子高齢化の中で子どもの分野に予算を割くのは簡単ではなく、長い道のりが待っています。今まさに困っている子どもたちをいち早く助けるためには民間団体を支援することもひとつです。

 

私が所属している認定NPO法人3keysでは、虐待を受けて児童養護施設などに保護された子どもたちの学習支援や、頼れる大人が周りにいなく一人で悩みを抱える子どもたちの相談・支援を行っています。

また、社会に対して、虐待や貧困などで孤立する子どもたちの現状について正しく理解していただくために発信をしています。

他にも多くのNPOや非営利団体が子どもたちの支援をしていますので、みなさまが共感した団体を探して、寄付などで応援することも、とても大きな力になります。

寄付だけではなく、弁護士や、医療の分野の方など、専門性の高い方がボランティアとして協力してくれることが求められていることも多いです。

虐待の分野は高い専門性や、緊急で対応できる体制が求められたり、個人情報の保護を徹底する必要性からたくさんのボランティアが気軽に参加できる活動は多くはありませんが、用意されている研修を受けたり、長時間のコミットをすれば参加できるケースもあるので参加してみるのもできることのひとつです。

隣の家がどんな家庭かも見えづらくなってきた今の社会において、児童虐待はとても見えづらく、未然に防ぐことは簡単なことではなくなってきています。

しかし、だからこそ、結愛ちゃんのように命をなくす子どもが年間100人近くいる現状を少しでもなくすためには、たくさんの人が継続的に関心を持ち、自分ができることを続けていくことがとても大切だと考えています。

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