翻って、自分でビジネスを始めた場合はどうか。もちろん、企業がやっているような初期投資が必要でスケールが大きいビジネスをいきなりスタートさせることはできませんが、スケールの大小に関わらず「ビジネスである」ということに変わりはありません。ちゃんと自分でお金を作りたいのであれば、下記のようなことを実施していく必要があります。

・売り物を考える(商品企画)
・売り物を作る(商品開発)
・本当に需要があるか試してみる(テストマーケティング)
・どうやって売るか考える(販売戦略)
・どうやって知ってもらうか考える(マーケティング戦略)
・いくらにするか考える(プライシング)
・実際に売っていく(販売戦略実行)

実際に企業勤めをしているだけでは得られない、かつ多くのサラリーマンが喉から手が出るほど欲しいと思っている経験。これをサクッと得ることができるのです。結果、100円しか売上がなかったとしても、上記のような経験を得られるのです。それは、お金には換えられない大きな価値なのです。

このような経験を得たあなたは、本業での仕事の取り組みもどんどん変わっていくでしょう。なんとなく仕事をして毎日過ごすのではなく、社内のほかのステークホルダーやお客様をどのように満足させられるか自然と考えはじめます。その結果、本業でもどんどん結果を出せるようになっていくでしょう。

メリット3:複数の収入の柱を作れる可能性がある

「副業で新たな収入の柱を作り上げることで、安定した暮らしを手に入れる!」というのも非常に魅力的です。ただ、あまり最初から意識しすぎないほうが良いかなと個人的には思います。

先ほど申し上げたとおり、金儲けだけが目的となったビジネスは早晩破綻します。ですので、収入を増やすことはあくまでも副次的利益として考え、リアルにビジネスを学ぶ場として捉えることをオススメしたいところです。

とはいえ、本業の合間をぬって頑張った結果、ある程度まとまった収入を得ることも難しくはありません。私が運営しているコミュニティ「Players」でも、サラリーマンをしながらも毎月数十万円稼いでいる人もいます。

メリット4:「本当にやりたいこと」が見えてくる

パラレルキャリアを実践していくと、「本当にやりたいこと」がだんだんと明確化してくるというのも見逃せないメリットです。メリット2で申し上げたとおり、自分でビジネスをする際には本当に多くのことを考え、実行し続ける必要があります。それは、なんとなくサラリーマン生活を送っているだけでは手に入れることが難しい経験です。

そのような経験が積みあがってくると、だんだんと「これは自分が得意なことだな」「これは可能な限りやりたくないな」という感覚がつかめてきます。

頭の中で「自分は何が向いているのだろう」「どうすればやりたいことが見つかるのだろう」と考えていても、なかなか掘り当てることはできないものです。「やりたいこと」というのは自然発生的に出てくるわけではなく、さまざまなチャレンジをし、壁にぶつかり、それを乗り越えようと一生懸命もがいていくなかで見えてくるものなのです。

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私は、「どうせやるならば楽しくやろう」というポリシーを持っています。一日のかなりの部分を仕事に費やすのであれば、その仕事に真剣にかつ楽しく取り組み、結果を出していくほうがよいと考えています。それを実現するためのひとつの手段として、パラレルキャリアは非常におすすめです。

もし今、自由な時間があり、「自分でビジネスをする」ということに興味をお持ちの方がいれば、ぜひ最初の一歩を踏み出してほしいな、と思っています。その選択により、一気に人生の幅が広がるかもしれませんよ。

一人でも多くの人が仕事を楽しめるようになることを祈って。