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一気に稼ぐメルカリ株と長く稼ぐソフトバンク株。儲けるのはどっち?

平成最後の「儲け話」に乗り遅れるな
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超・高配当を享受する

そんなメルカリ株と並んで、今年のIPO銘柄の目玉なのがソフトバンクである。

孫正義氏が率いるソフトバンクグループは現在、国内携帯電話事業を別会社のソフトバンクとして新規上場させる計画を進行中。

上場した暁にはソフトバンクグループが2兆円規模の資金調達をするとあって、「今世紀初の2兆円上場劇」として早くも注目を集めている。

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「2兆円上場と言えば、バブル期に日本中を沸かせたNTT株の上場が2兆2000億円規模だったので、あのNTT株以来の注目度と言えます。

また、これほどの超有名企業の新規上場は証券会社にとって新規顧客開拓のまたとない好機で、証券業界挙げての一大イベントとなる可能性がある。

最近では郵政3社の上場株を買ったものの、その後の値下がりで裏切られたという人も多いでしょうが、ソフトバンクは郵政株とは違う。携帯事業は安定しているうえ、ソフトバンクグループのほかの子会社と連携した新事業への期待感も強い」(マーケットアナリストの平野憲一氏)

そんなソフトバンク株は早ければ9月ごろにも上場予定。もちろん上場すれば株価高騰が期待できるわけだが、その「上がり方」はメルカリとは違ったものになりそうだ。財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏が言う。

「初値は公開価格よりも5~20%くらい高くなる可能性が大きいでしょう。上場した後には、TOPIX(東証株価指数)などの指数にも組み入れられるので、機関投資家の買いが入ることも期待できます。

とはいえ、人口減少が進む日本市場で国内事業が急激に拡大することはないので、株価が2倍以上になるようなことは考えづらい。むしろ、株価安定の『バリュー株』として魅力的な投資先になるでしょう」

 

つまり、メルカリが短期間の値上がりで一気に儲ける投資先ならば、ソフトバンクは長く持って儲ける銘柄ということ。

実際、ソフトバンク株は長く持つほどメリットが大きくなる「旨み」を持っている。

DZHフィナンシャルリサーチ日本株情報部アナリストの田中一実氏が言う。

「ソフトバンク株に期待できるのは、携帯電話事業の安定収入をもとにして投資家に配られる潤沢な配当です。

同業他社であるNTTドコモ、KDDI株の配当利回りは3%台なので、少なくとも同水準。孫正義氏が株主政策を重視する経営者であることを考えれば、それ以上の配当利回りも期待できるのではないでしょうか」

配当利回り4%となれば、高配当銘柄として知られる日本郵政(約3.8%)、みずほフィナンシャルグループ(約3.9%)も上回る高水準だから投資妙味は大きい。

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