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結婚難民が3000万人…激烈すぎて怖い「中国の近未来」

人口14億人の大国を襲う「これから」

人口はウソをつかない?

2018年3月、私はほぼ毎日のように、オフィスのパソコンを、中国中央テレビ(CCTV)のインターネット生放送に合わせ、北京の人民大会堂で繰り広げられている全国人民代表大会(国会)を見入っていた。

国家主席の任期を撤廃する憲法改正、一気に15省庁も消滅・改編させた省庁再編、そして引退したはずの王岐山前常務委員を国家副主席に抜擢する大胆人事……。2期目5年の習近平「強権政権」は、いったいどこへ向かうのかと、そればかり考えていた。

と、同僚の青木肇「現代新書」編集長が、ポンポンと肩を叩いてきた。

「近藤さん、『人口』という観点から、中国の未来予測を書いてみませんか?」

「はっ?」

中国の政治、経済、軍事、社会といった分野は、日々フォローしているが、「人口」について中国を深く考察したことはなかった。

「中国の政治や軍事はブラックボックスも同然で、経済指標もなかなか信用できませんよね。

でも、『人口』という観点からみると、かなり正確な分析や未来予測ができるのではと思うんです。

つまりは『人口はウソをつかない』っていうことです」

筆者が「中国人」にカウントされた理由

日本の25倍もの面積を誇る中国にあっては、本当を言えば人口だってウソをつくのだ。

私は2009年から2012年にかけて北京で駐在員をしていたが、2010年に行われた第6回全国人口調査の際には、私も「中国人」に数えられてしまったくらいだ。

アパートに現れた訪問調査員に、「私は外国人ですよ」とハッキリ告げたのに、「そんなこと私と関係ない」と言って、「一人記載するごとに2元(約35円)もらえるんだから協力してちょうだい」と泣きつかれたのである。

また、某省の役人からは、山奥の村々に人口調査に行かねばならなかったが、宿泊費とガソリン代をピンハネするため、行ったことにして適当に記述して上納したと告白された。

そんな数年前の逸話をいくつか思い出したが、そうは言っても、たしかに他の統計に較べれば、正確に中国の未来を割り出す参考指標となるかもしれない。

実際、人口は「人の口」と書くように、食糧確保は国体維持の基本であり、中国では紀元前の春秋戦国時代から、多大な労苦をいとわず人口調査を行ってきたのだ。