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45億年前、太陽系に「移住」してきた小惑星を発見

木星軌道を逆行する珍客の正体とは?
2017年10月、観測史上初めて「太陽系外から飛来した」とされた天体が地球近傍を通過し話題となったのは記憶にあたらしいところ。ところが、こんどはなんと太陽系外からの小惑星が木星軌道に留まって回り続けているという。天文学者たちが注目するその小惑星とは?

観測史上初となる、恒星間空間から飛来した天体の発見からわずか数ヵ月後、別の恒星系から飛来した新たな小惑星が、太陽系内に存在することがわかった。

科学者らは5月21日に、この恒星間空間から来た天体が、木星と同じ軌道上を逆向きに公転している小惑星であることを発表した。

【木製】木星
木星(2017年4月3日、地球から6億6800万キロメートルの距離)。2018年5月21日、木星軌道を逆行する天体が観測されたと発表され、「2015 BZ509」と命名された。その天体は太陽系が形成された初期、45億年前に太陽系に取り込まれたと考えられている。写真/NASA, ESA, and A. Simon (GSFC) via AP

研究者チームによれば、「2015 BZ509」と呼ばれるこの小惑星は、太陽系に取り込まれて以来ずっと、太陽の周りを逆方向に公転する軌道上にあったという。直径が約3キロメートルのこの小惑星が太陽系に加わったのは、45億年前に太陽系が形成された後の早い時期だ。

フランスとブラジルの研究チームが発見の根拠とする大規模なコンピューターシミュレーションは、2015 BZ509の公転方向がこれまでずっと逆方向であり、したがってこの小惑星が太陽系の形成時期までさかのぼることを明らかにしている。

【イラスト】太陽系
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