時差ボケだけでなく、生活習慣を改善して睡眠の質を上げようというのがNOVALOGYの「AYO」です。入眠時には眠りの妨げになるブルーライトも、起床時や覚醒が必要なときには、睡眠ホルモンのメラトニンを止める手段となります。

NOVALOGY社プレスリリースより

「AYO」は爽やかな夏のような光を直接浴びせることで覚醒をコントロールしようというわけです。

いびきの問題も世界共通です。いびきを検知したら刺激を与えて寝返りを促すというアプローチは多いですが、ノイズキャンセリング技術を使った製品も登場しています。

イヤホンの「QuietOn Sleep」は、いびきの低周波音をブロックすることで、聞こえなくしようというもの。クラウドファンディングサイトのIndiegogoに登場するや、あっと言う間に目標を達成したことからも、関心の高さが伺えます。

睡眠の「量」より「質」の改善へ

睡眠改善により、意欲的になれる、記憶力や思考力が向上する、思考や運動のいずれのパフォーマンスも維持・向上が期待できる、感情的に安定する、コミュニケーションなどの社会性が維持できる、生活習慣病が予防できるといったメリットがあります。

しかし、満足できる睡眠を確保できないという悩みは、今後増える一方でしょう。そのような逆境の中でも、ここぞというときにパフォーマンスを出そうというデバイスが増えていくと思われます。

CES 2018で発表されたPhilipsのヘッドバンド型デバイス「SmartSleep」などは、その代表格になるかもしれません。

Philips社プレスリリースより

これは18歳から50歳までの、睡眠に医学的な問題を抱えていない、睡眠時間が7時間未満という人たちに向けて開発されている製品です。

深い眠りを検知したらホワイトノイズで脳波に働きかけて睡眠の質を改善し、日中の眠気を軽減しようとしています。現在はまだ販売されていないようですが、効果が気になる方は多いはず。

今後は、製品同士がなんらかのハブを介して接続されていくでしょう。トラッキングデータやセンサーが検知した動きをもとに、快適な睡眠環境の実現へと進化していくと思われます。

人類の悩みをスリープテックがどこまで解決してくれるか。今後のテクノロジーの進化にさらに注目が集まることは間違いありません。