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エンタメ 週刊現代

TOKIO山口事件で露呈した「ジャニー一族」の家族不和

姉弟、母娘の思惑が交錯して

「私がやらないとダメね」

「山口の事件以前にもジャニーズではトラブルが相次いでおり、娘に任せていたメリー氏は親しい知人には『やっぱり私がやらないとダメね』と漏らしていたそうです」(ジャニーズ事務所関係者)

ジャニーズ帝国を牛耳る一族の間に隙間風が吹き始めているという――。

ジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長(91歳)は、元TOKIOの山口達也(46歳)が、強制わいせつ容疑で書類送検されたことが発覚した直後、周囲にこう話していた。

「とにかく『強制わいせつ』って言葉がイヤ」
「解雇にしたほうがいいんじゃないの」

これは娘であり、マネージメントを取り仕切る藤島ジュリー景子副社長(51歳)にも電話で伝えられただろう。

ジュリー氏は「わかっている」と応じたというが、即決即断はせずに、TOKIOのメンバー4人による記者会見を開いた。

ジュリー氏も契約解除は避けられないと危惧しながらも、そうなると自身の管理能力が問われる。それよりも会見で4人が頭を下げることで世間の空気が同情に変われば、無期限謹慎で乗り切れると考えた。

だが結局、山口に対する風当たりが変わることはなく、批判は事務所に飛び火しかねなかった。5月6日、ジャニーズは無期限謹慎から一転して契約解除を発表した。

そもそもジャニーズは、書類送検後も山口のテレビ出演を継続させていた。被害者と示談が成立していたため、事件自体を隠し通すつもりだったと思われても仕方のない対応だ。なぜここまで後手後手に回ってしまったのか。

ジャニーズ事務所は'62年にジャニー喜多川社長(86歳)が創業。発掘と育成、舞台演出を担当するジャニー氏と、それを実務で支える実姉のメリー氏が事務所を独裁的に動かしてきた。

ジュリー氏はメリー氏の一人娘だ。上智大学卒業後、フジテレビを経て、ジャニーズに入社。以来、メリー氏から帝王学を学んできた。ジャニーズ事務所関係者はこう明かす。

「ここまでズサンな危機管理は10年前なら考えられなかった。今回のトラブルでトップ2人の発言力の低下とジュリー氏の新体制が上手く機能していないことが露になりました。

ジュリー氏は報道の直前まで、メリー氏やジャニー氏に事件の詳細を伝えていなかったそうです。いまは3者がバラバラの方向を向いているんですよ」

 

'15年1月、メリー氏は週刊文春の取材中にSMAPの育ての親と言われた剛腕マネジャー・飯島三智氏を呼び出し、「次期社長は娘のジュリー。対立するなら出ていってもらう!」と恫喝。

結果、1年後に飯島氏は退社し、ジュリー氏は次期社長の座が確定した。そのジュリー氏にとっては『嵐』に続く国民的グループを作り出すことが至上命題だった。だが、その道筋が見えてこないなかで、今回の事件が起きた。

「今年4月にジャニーズの関連会社に外部から登用された取締役が就任しました。これはメリー氏が信頼するレコード会社幹部の紹介だと聞いています。メリー氏が娘を心配して送り込んだのでしょう。

メリー氏はお手伝いさんこそ2人ついていますが、ジュリー氏とは別のマンションに一人で暮らしています。会社に顔を出す機会は減りましたが、外部の方とは積極的に会食している。

ドラマプロデューサーの石井ふく子さんや脚本家の橋田壽賀子さんとは定期的に食事会を開いて、世間からジャニーズがどう見られているか聞いています。

また最近では、ジュリー氏の手が回らない若手グループに目をかけていて、楽曲についてレコード担当者にダメ出しをしているそうです」(大手レコード会社幹部)

対外的には「ジュリー副社長の案件」と言われても、メリー氏に話を通そうとする業界関係者はいまだに多い。

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