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【特報】安倍首相があの「元総理」を北朝鮮に派遣か

拉致問題打開のために
近藤 大介, 週刊現代 プロフィール

米朝首脳会談の直後に…?

折しも、3月29日から31日まで、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が訪朝した。

平壌支局を持つAP通信の報道によると、3月30日に、金正恩委員長とバッハ会長との会談が実現。会談後には二人で、平壌のメーデー・スタジアムを訪れ、サッカー観戦をしながら、引き続き話し込んだという。

「この時、金委員長がバッハ会長に、『2年後の東京オリンピックに参加する』と言明しました。これが『森会長を受け入れてもよい』という間接的なメッセージだったのです」(同前)

 

実際、この時のバッハ会長の訪朝を受けて、森会長は、「バッハ会長が頑張ってやってこられたことに関して、評価したい」と、わざわざ述べている。このコメントも、当然ながら北朝鮮側に間髪置かず伝わっている。

政府関係者が続ける。

「森元総理の訪朝は、米朝首脳会談の直後にセッティングされるでしょう。

金正恩委員長の性格から言って、長期にわたる交渉にはならないでしょう。すなわち日本人の拉致被害者を返還する気があるのか。あるとしたら、見返りに何を求めるのかを、もしかしたら金・森会談で決めてしまう可能性がある。

もしも条件交渉が大枠でまとまれば、安倍総理は訪朝を急ぐでしょう」

東京オリンピック組織委員会を通して、森会長に事実関係についての取材を申し込んだが、「組織委員会で回答できないことなので、こちらでは対応できません」との回答だった。

代わって、森元総理の知人が答える。

「昨年、傘寿を迎えた森さんは、『遺書』という物騒なタイトルの著書を出し、肺がんと闘病中であることを明かしている。それでも律儀な性格は相変わらずで、最近もあの日ハムの清宮幸太郎を励ます会に顔を出したり、警察関係者の葬儀に参列したりしている。

そんな森さんだから、安倍総理から本気で頼まれたのならば、『最後のご奉公』と思って訪朝するだろう。そして森さんが訪朝すれば、あの金正恩委員長も胸襟を開いて、拉致問題の解決について話をするのではないか」

(取材・文/近藤大介(週刊現代編集次長)

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