国際・外交 政局 北朝鮮

【特報】安倍首相があの「元総理」を北朝鮮に派遣か

拉致問題打開のために
近藤 大介, 週刊現代 プロフィール

不発だった「ウルトラC」

この春、誕生から5年以上経た安倍長期政権の支持率が、財務省スキャンダルなどで急落したことは、周知の通りだ。内政が八方塞がりになる中、安倍総理としては、外交に活路を見いだそうとした。

そこで目をつけたのが、北朝鮮だった。

 

安倍総理は「ウルトラC」を画策したという。それは、金正恩委員長との電撃的な日朝首脳会談の実現だった。

「6月に開催が予定されるトランプ大統領と金正恩委員長との米朝首脳会談が終わった後、すぐにその現場に安倍総理が駆けつけるというプランでした。米朝交渉が満足いく結果に終わった場合、金正恩委員長はご機嫌のはずだから、そこに安倍総理が訪ねていけば、拉致問題に関して、何らかの朗報が得られるのではと考えたのです」(同前)

だが、この「奇策」も不発に終わった。韓国と中国は機先を制して、「まずは『南北+米中』の4ヵ国で協議すべきであって、安倍総理と会談すべきではない」と金正恩委員長を説得。4月17日、18日に米フロリダ州で安倍総理と会談したトランプ大統領も、そこまで安倍総理を配慮してはくれなかった。

Photo by gettyimages

その間にも日本では、「日本だけ蚊帳の外に置かれている」という非難が高まっていった。

安倍総理は、非難を払拭するかのように4月の訪米直前、北朝鮮が「太陽節」(金日成主席の誕生日の祝日)に沸く(4月)15日に、拉致被害者・横田めぐみさんの父親で、入院中の横田滋さん(85歳)を、川崎市内の病院に見舞った。

また、アメリカから帰国直後の22日には、拉致被害者の家族たちと懇談し、合わせて「政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会」に出席。「トランプ大統領、文在寅大統領、王毅中国外相に、拉致問題で北朝鮮に働きかけるよう要請している」と力説したのだった。