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「3億円借金」を超えて成功した僕が、20年前の自分に伝えたいこと

成功の、その先へいく秘密

今からちょうど20年前の1998年のこと、僕は青雲の志を抱いて起業した。

しかし、その10年後の2008年頃には一転して人生のどん底にいた。約3億円の負債を抱えて、起業した会社から追い出されたのである。そして2018年現在、僕はふたたび事業を興し、拠点を小田原に移して、愛する出版に関わるビジネスを営んでいる。

ゆったりとした小田原でゆとりある生活をしている「僕」。3億円の借金を抱えた2008年には考えられないことだった Photo by iStock

この紆余曲折の20年間に学んできたことを、現在の僕の視点から、若者だった20年前の僕に向けて伝えるつもりで書いたのが、『「99%の人が知らない」人生を思い通りに動かす大富豪の教え』だ。僕にとっては2冊目の「小説」になる。

本書のベースになっているのは、僕自身の経験と、あらゆる書物から学んできた知識だ。これまでの僕はビジネス書や自己啓発書に書かれている成功法則を伝える本を書いてきたので、そこに自身の体験を加味した小説を書くのは必然だったのかもしれない。
 
「僕」こと水野俊哉さんは、現在はビジネス書作家にして経営コンサルタントでもあり、出版社の社長でもある。今まで出版した自らの書籍は累計40万部を超え、年商数億円。自身の失敗体験をベースに成功の法則を探し、自ら実践して3億円の負債から脱出した、まさに「成功者」だ。我々は何を読めば成功に結び付くのか。水野さんが「若い頃の自分に伝えたかった」と思うことをより具体的に語ってもらおう。

読書量が成功を決める

 本書の主人公、橘拓也は平凡な若手サラリーマン。ある日、出張帰りの新幹線で自分へのご褒美としてグリーン車に乗ったことをきっかけに、40代の大富豪、神宮寺雄三と知り合う。その日以来、橘は神宮寺から数々の「成功法則」のレッスンを受けることになる。
 
神宮寺が橘に授けた最初の教えが「本を100冊読め」というものだ。

これは、失意のどん底にいた2008年当時の僕が実際に体験したことである。
ビジネスに失敗したことで「自分は何を間違ったのだろう」「やれるだけやったはずなのになぜダメだったのだろう」という疑問がふつふつと湧いてきて、その答えを求めて、あらゆるビジネス書を読みあさった。

神宮寺は橘に「最高の読書環境とは、刑務所の中である」と言う。これは冗談でもなんでもなく、佐藤優さんや堀江貴文さんらも語っていることだ。
それだけ、集中して一気に大量の本を読破することで、これまでに見えていなかった世界が見えてくるのだ。
 
同じようなことを僕自身も経験している。佐藤さんや堀江さんのように収監されていたわけではないが、会社を追われて時間だけは有り余っていたので、自宅に引きこもって読書に明け暮れていた。

 

「何をどれだけ読むか」が大切

 このときに読んだ成功本のエッセンスを『成功本50冊「勝ち抜け」案内』という本にまとめて出版したことが、僕の人生を変えることになる。この本は「読み方ひとつで人生は変わる」をテーマに、「本の選び方」をまとめたものだ。世の中には多くの「成功本」があるが、どれだけ成功本を読んでも成功するのはごく一握りの人である。

つまり、読書量といっても「何をどれだけ読むか」が大切なのではないだろうか。

同書はシリーズ化されて累計10万部を突破し、ビジネス書作家としての僕の礎となった。以来、僕は自分のミッションを、「世の中の失敗した人を元気にさせる本を書く」「世の中の人を幸せにする本を書く」「子供たちの役に立つことを書く」ことに定めた。成功本を読んでいるうちに、これらのミッションが自然にみつかり、これまでの自分の経験の中に「人に伝えるべき情報がある」ことを知ったからだ。
 
僕の好きな映画に『バタフライ・エフェクト』という作品がある。
この映画では、主人公は何度も過去にタイムリープして、その後の人生を決定する重要な選択をやり直そうとする。誰しも「あのとき、ああしていたら違う結末があったのでは?」と思うことはあるだろう。

もしかしたら、1998年当時の僕が成功本を100冊読んでいたら、また違った人生があったのかもしれない。そうした思いから、20年前の僕が知っておきたかった「成功法則」をまとめたのが『大富豪の教え』なのだ。