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野球 週刊現代

いま、あえて言おう「大谷翔平は二刀流を捨てるべきだ」と

広岡達朗氏インタビュー
いま、絶好調のエンジェルス大谷翔平を見て、「二刀流はやめよ」と呼びかける人物がいる。広岡達朗氏。選手、コーチ、監督とあらゆるステップで実績を残してきた広岡氏が、野球界の現状について語った。

「二刀流」はやめるべき

―著書の『日本野球よ、それは間違っている!』ではアメリカに渡った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の二刀流に対して否定的な立場で、「投手に専念すべき」と主張されています。

投げてはあわや完全試合を演じ、打っては3試合連続本塁打を放った4月の活躍を見ても、彼の挑戦は「間違っている」と思いますか。

当然でしょう。このままいきっこない。

旅から旅が続くメジャーでは、必ず夏場に日本で経験したことのない疲労が襲うはずです。また通常、5人の投手が中4日で登板する先発ローテーションを大谷のために崩し、わざわざ6人投手制を強いていたら、他の投手陣から反発も生まれる。

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「DH」として打席に入れば、日本時代にはなかった厳しい内角攻めも、顔付近へのビーンボールも、今後は増えるでしょう。

二刀流に反対するのは、登板日以外の日が犠牲になるからです。投手としての調整や課題克服のための練習がおろそかになるし、打って走ってスライディングしたら、どんなアクシデントに見舞われるかもわからない。投手に専念すべきですよ。

私はね、メジャー挑戦を反対しているわけではない。ポスティングという制度が大嫌いなんです。どうして北海道日本ハムは、大黒柱を簡単に売り渡したのか。

大谷も、お世話になった日本のためにせめて10年は尽くすべきで、10年間3割を打ち、10年間防御率2点台というような投手成績を残してからFAで移籍し、「日本人ここにあり」を示せばいいんですよ。

どうしてもアメリカに行きたかったのなら、高校卒業時に一度は志望したマイナーから這い上がる道を選ぶべきでした。

私から見ても、大谷は100年に一人の投手。スタイルもいいし、顔もいい。だからこそ、才能の無駄遣いが歯がゆい。

 

―早稲田実業から北海道日本ハムに入団した清宮幸太郎に対しては、厳しい指摘をされています。

あんなに足の遅い選手をどうやって使うんですか。守るポジションがありませんよ。スイングもバットが遠回りするドアスイングで、左投手のボールが打てない。

当たれば飛ぶ金属バットならまだしも、芯でとらえなければ飛ばない木製バットには苦労するでしょう。大谷に代わる戦力として指名した日本ハムの獲得は失敗ですよ。

早稲田大学の系属校出身の清宮は大学に進学すべきだった。4年間、徹底的に走り込んで、下半身を鍛え直す。それでもし足が速くなったら、モノになったかもしれませんが、現在の寸胴体型では話にならない。