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医療・健康・食 週刊現代

「高血圧の薬は一度飲むと一生やめられない」は正しくなかった

さらば降圧剤…!

努力次第でやめられる

「高血圧の薬は一度飲み始めると一生やめられないのか、という質問を患者さんから受けますが、何年も服用し続けた後で、降圧剤をやめられた患者さんをたくさん見てきました。

タバコをやめたり、食事の内容を改善したりして、血圧をコントロールできた人たちです」

こう語るのは、虎ノ門・日比谷クリニック院長の大和宣介氏である。

降圧剤は一度飲み始めたら最後、ずっと飲み続けるものだと思っている人は多い。だが、それはもはや古い常識だ。

 

今回取材した多くの医師も、「もしやめられるのであれば、やめたほうがいい」さらに「少し努力をすればやめられる人は多い」と口を揃える。

むしろ最近では、服用を続けることがリスクになるケースが問題視されるようになっている。長尾クリニック院長の長尾和宏氏が言う。

「高齢の方は降圧剤の服用によって認知機能が低下したり、認知症が悪化したりすることがよくあります。また、血圧が下がることで、転倒、骨折のリスクも高くなる。

横になった状態で最高血圧が110でも、立ち上がった瞬間に70~80まで下がってしまい、ふらついて転倒してしまうこともあるのです」

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誰でも、できるなら薬には頼りたくない、高齢になればなおさらだ――。どのような手順で「薬断ち」をすればいいのか。

「これからの季節は降圧剤をやめたり、減らしたりしやすい季節です。夏は血管が拡張し、血圧が下がりやすくなるタイミングだからです」と言うのは、東京逓信病院院長の平田恭信氏である。

「症状が軽い方は、医師と相談したうえで、夏は薬をやめたり減らしたりできるかもしれません。

やめるために重要なのは、体重を減らすこと、ストレスを軽くすること、タバコをやめることなど生活環境を改善することです。こうした努力を続けて、血圧を下げられれば、薬をやめられます」