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医療・健康・食 週刊現代

体調が良くなる「朝・昼・晩」の最適体温、教えます

上げる方法も下げる方法もある

一日中変化する

「必要なときにしっかり体温を上げ、下げるべきときに下げる。これができていれば、活力を持って毎日を過ごすことができます」

こう語るのは、早稲田大学人間科学学術院の前橋明教授である。

 

人間の体温は、一日のうちにも0.6~1℃変化している。普段、それほど意識することはないかもしれないが、体温変化のリズムを整えることは、気力に溢れた人生を送るための重要な要素だ。前橋氏が続ける。

「深夜から考えてみましょう。人間の体温リズムに関係しているのは、脳内ホルモンです。夜中の0時くらいをピークに、脳の温度を下げる指令を出す『メラトニン』というホルモンが分泌されます。

こうして脳温や体温が下がると、人間は活動しにくくなり、休むよう促されるわけです。

明け方に向けて体温が下がっていき、朝5時頃から、『β-エンドルフィン』や『コルチゾール』といった脳温や体温を上げるホルモンが分泌され始めます。

そして、大切なのは朝食。7時過ぎに朝食を摂取することで、食べ物が内臓で燃焼し、さらに体温が上がる。血液循環が良くなり、動きやすくなって活動効率が上がります。

午前8時~9時の時点で36℃を下回っていると、体温が低いと言え、活力も出にくく、集中力や学習効率が上がりません」

体温が十分に上がったときに、体内の化学反応が活性化することはすでに見たとおり。体温が低い状態で活動に取り組もうとしても、エネルギーが出ないのは当然のことなのである。

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