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風俗

ハロウィンはOK、イースターは流行らない…私たちの「文化的事情」

ディズニーランドは熱心だが

日付が決まっていない

4月の半ばを過ぎているので、そういえば今年のイースターはいつだったのか、パソコンに聞いてみたら、4月1日です、と答えてくれた。

そうだったのか。

漢字で書けば復活祭。毎年、いつなんだろうとおもっているうちに過ぎてしまう。

ハロウィンやバレンタインと違って、テレビでほとんど言われないからでもある。「今日はイースターです」というニュースをあまり聞かない。

考えてみたら、イースター・復活祭は、毎年かならず日曜日で、だから聞く機会が少ないのである。日曜は、平日よりもニュース番組も情報番組も少なくて、だから「ひまネタ」ニュースとしてなかなか取り扱われない。

しかたない。もともと「復活した日」を休みにしたわけだから、復活の日は復活情報が少ないのだ。

クリスマスをはじめとして、バレンタインやハロウィンというキリスト教発祥のイベントは、キリスト教色を抜いて、日本でも「外来の祭り」として定着している。もはや日本の風物詩である。

でも復活祭にはそういう気配がない。日本風のイースターを見かけるのは、私は東京ディズニーランドくらいである。

 

いや、ひょっとして日本のどこかでは激しくやっていて、私の知らないローカルニュースで「今日、男鹿半島では、恒例のなまはげイースターイベントが展開されています」なんてのが流れてるのかもしれないが(勝手に使ってごめんなまはげ)、いまのところ聞いたことがない。

やはり日付が固定してないからだろう。

クリスマスは12月25日、バレンタインは2月14日だし、ハロウィンは10月31日である。

それに比べて「イースターは、3月末から4月なかごろくらいのどっかの日曜日」としか言いようがない。つかみどころがない。

それにイースターだからといって何をやっていいのかよくわからない、というところがある。東京ディズニーランドで見聞する限りは「隠されたタマゴやウサギを探して楽しむ」というイベントのようにおもえるのだが、それを各自、自宅でどう展開すればいいのかはわからない。

いわゆる「移動祝祭日」というもので、宗教的要素がたぶんに強い。年によって日が違ってもイベントを行うには、少しは宗教的関心がないとちょっとむずかしい気がする。

年によって1ヵ月も違う

イースターは、具体的にはいつなのか。

今年2018年は4月1日だった。去年2017年は4月16日。その前の2016年は3月27日でした。

来年2019年は4月21日となる東京五輪の2020年は4月12日である。かなり幅がある。

もとは「古代の春の祭り」の日付だったらしい。

それがいつのまにか、宗教的な「復活」の日として、祝われるようになった、そう説明されていることが多い。それが真実なのかどうかはわからない。あまりに古い時代の話なので、いろんな状況証拠から推察して、そのへんが妥当だろう、という見解でしかない。

イースターの具体的な日付は「春分の日のあとの満月のあとの日曜日」とされている。

まず「春分の日」がある。昔からあっていまだにある。日本だとだいたい3月20日か21日である。春分の日が暮れたら空を見上げて月の形を見て、それが満月になるまで毎晩、待つ。満月になったら、その夜が明けて、そのあと最初にくる日曜日、それが「イースター」の日となる。

もっとも早いときは、春分の日が3月20日金曜で、その夜が満月の場合である。20日春分、21日満月、22日イースター、となる(古代は、日没で日替わりと考えられてました)。

遅いのは、だから春分の日その日が満月で、そこから次の満月まで待たなきゃいけなくて(29日から30日後)、しかもその日が日曜だと次の日曜まで待たねばならず、もっとも遅いと4月25日になるらしい。

いま気がついたが、やはり日本で定着しにくいのは、3月と4月では「年度が変わってしまう」から、という問題もありますね。よりによって年度またがないでよ、ということである。

つまり2016年イースターは3月末だったから、年度で言えば2015年度末のイベントになり、2015年度にイースターは2回あって、2016年度にはなかったことになる。日本年度ではね。いろんな事務処理が面倒だ。