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医療・健康・食 週刊現代

寝る前のノンアルコール・ビールで「ひどいイビキ」が治った

即効性バツグンの方法が続々 

自分は気持ちよく眠っていても、はた迷惑ないびき。わかっちゃいるけど寝ているあいだのこと、意識的に治すのはなかなか難しい。寝る直前にできて、効果バツグンのいびきを治す方法を大紹介。

舌の筋肉が衰える

都内に住む原口俊樹さん(66歳・仮名)は長年いびきに悩まされてきた。

「普段からいびきがひどいと妻から言われてきました。妻とはずっと寝室は別です。でも自分では寝ていてわかりませんから、あまり気にしてきませんでした。

しかし、仕事を辞め、友人たちと温泉旅行に出かけるようになってからのことです。

朝、起きると同室だった友人が心配そうに私を見つめているのです。聞くと『昨日のいびきすごかったけど大丈夫か』と。友人にまで迷惑をかけてしまうので、旅行に誘われても個室じゃないと参加しづらくなってしまって……」

近年研究が進み、脳卒中や糖尿病など重大な病気との関連性も指摘されるようになってきたいびき。肥満やストレスが原因だと言われているが、根治するのは並大抵のことではない。

 

そもそもいびきはなぜ起こるのか。東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科准教授の高井雄二郎氏が解説する。

「いびきは『音』であり、音が振動するものがなければ発生しません。口内にある口蓋垂(のどちんこ)とその周囲の粘膜が振動していびきが起こるのです。

気道が狭くなると、空気が通るときの抵抗が強くなり、振動が生じます。つまり、気道が狭くなることがいびきの原因なのです」

気道が狭くなる要因は大きく分けて二つある。一つは、肥満により気道が狭くなるという形質的な要因だ。

「太れば太るほど喉の周辺に脂肪がつき気道が狭くなります。また舌の表面積は肥満度に比例するというデータがあります。仰向けに寝るとその舌が喉の奥にのしかかってくるのです」(高井氏)

もう一つが、舌が喉の奥のほうに落ちやすくなるという動きの要因。

「舌が喉に落ちるのは、筋肉と脂肪のバランスも一因です。高齢になると筋肉が脂肪に置き換わっていき、舌の筋肉も脂肪に置き換わっていく。ですから年をとればとるほど、仰向けになったときに舌が喉の奥のほうに落ちやすくなるのです。

女性の場合、閉経後に女性ホルモンが減少すると呼吸を調整する機能が低下し、いびきをかきやすくなります」(高井氏)