Photo by iStock
企業・経営 マネジメント 上司

部下の趣味を知らない上司は「できるマネジャー」とは呼べない

管理職が知るべき「面談」のポイント
近年、「1on1」などとも呼ばれ、注目が高まっている「面談」。しかし、適切なやり方を知らず、自己流ですませている上司も少なくないだろう。
そもそも、面談はなぜ必要か? どんな雰囲気の中、どのような言葉をかければ、部下はモチベーションが高まるのか?
部下に対するコミュニケーション術を、経営者や管理職にコンサルティングしている吉田幸弘氏が、「面談」のポイントを語る。

部下の趣味を知っていますか?

突然ですが、あなたは部下の趣味を知っていますか?

それがマネジメントや面談と何の関係があるんだと思った方もいるかもしれませんが、少し時間をとり、何人かの部下の顔を思い浮かべて、考えてみてください。

いかがでしょう。部下の趣味をしっかり把握していましたか?

例えば、ある部下の趣味が「フットサル」だとわかっていたとします。この場合、「最近、フットサルやってる?」と質問することで、部下の心身の状態を把握できてしまうのです。

Photo by iStock

具体的に、どのような回答なら、心身の状態がいいか悪いか、例を挙げてみます。

〇 「先週もやりましたよ」
〇 「最近、寒いので人が集まらなくて。来月になれば、暖かくなるので再開すると思います」
× 「最近、やってないですね…(=それどころじゃなくて)」

これらの回答から、順調なときは趣味に時間を費やせるし、逆に悩みが大きいと趣味どころではなくなることが想像できます。

よって、部下の趣味を把握しておく、つまり、部下のことを知っておく必要がありますし、だからこそ面談が必要なのです。

このように書くと、「いや、面談くらいやってますよ」という方もいるかもしれません。でも、その面談で、部下のことを本当に把握できているでしょうか。

 

「面談」が必要になった背景

かつては、コミュニケーションの手法が主に電話であったため、隣の席にいる上司や先輩の話を耳にしたり、振る舞いを見て、自然に学ぶことができました。上司がじっくり指導しなくても部下が自然に学べる環境ができていたのです。

しかし、今や連絡手段がメール、そしてSNSになりました。気軽であり、かつ証跡を残す便利なツールではありますが、その反面、上司や先輩がどんな仕事をしているかを部下が知ることができなくなってしまいました。

だからこそ、部下とのコミュニケーションが必要なのですが、昨今、管理職のほとんどがプレイングマネージャーです。忙しいので、必要最低限、部下から相談を受けたら対応するという形になっているのではないでしょうか。

このような状況では、長期的な成果に結びつく部下指導よりも、短期的な成果を自分が前面に出ながら優先してしまいがちです。

部下とのコミュニケーションを意識されている上司でも、全員のメンバーに対してではなく、一定の部下ばかりに偏ってしまっているケースがほとんどです。

その場合、多くなるのは、問題のある部下、パフォーマンスのある部下に対してでしょう。できない部下に目が向いてしまうのは、ある意味仕方のないことかもしれません。

一方で、成績優秀な部下は放置してしまいがちです。それが故に、突然優秀な人が退職してしまうというケースが増えています。実は成績優秀な部下こそ、上司に相談したいと思っています。積極的に将来のステップアップを考えているからです。

これらの理由から、上司は部下と1対1で面談をするべきなのです。

新メディア「現代新書」OPEN!