画/おおさわゆう
医療・健康・食

医者が警告「動物由来感染症」の恐怖~あなたの愛犬もかかってるかも

覆面ドクターのないしょ話 第11回

病院では絶対鳩にエサをやらない理由とは

2018年3月、愛知県で野犬から寄生虫「エキノコックス」が検出されたと報じられた。エキノコックスは重症の肝臓病などを引き起こす。愛犬家の方々は驚かれたかもしれない。

動物から感染する病気は100種類以上あると言われている。厚生労働省のHPの「動物由来感染症」には、動物からうつる主な病気について、リスクの高い順に分類して書かれている。

本日は身近な動物から感染する病気について、注意点をお話しいたします。

 

病院の窓から外を眺めると、窓にこんな注意事項が書いてありませんか?

「鳩にエサをやらないで下さい」

理由は、鳩が病原菌を持っているからなのである。鳩の糞でクリプトコッカスという真菌(カビ) が繁殖しやすく、抵抗力の弱い入院患者さんは、このカビで重篤な感染症に罹る可能性がある。このため、病院では鳩にエサをやってはいけないのである

これを知って以来、私は鳩を避けるようになってしまった。

都会の公園などでよくみかけるコイツ、糞には要注意(photo by istock)

野生動物は何らかの病気を持っていると考えて差し支えない。ペットに関しても注意が必要だ。

動物から病気が感染する場合、そのメカニズムは2つに分類できる。

1つ目は外傷によるもので、噛まれたり(咬傷)、引っ掻かれたりして、傷が化膿する場合である。2つ目は動物が媒介する感染症である。

まずは外傷から。

ペットの人気ランキング1位は猫、2位は犬である。その後は、魚類、鳥類、昆虫、うさぎ、齧歯類(げっしるい)となっている。

人気1位の猫から述べるが、1位の猫でも2位の犬でも、外傷で感染する病気はほぼ同様だ。

新生・ブルーバックス誕生!