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学校・教育 週刊現代

「名門青山学院幼稚園」の研究~セレブの人脈作りは3歳から始まる

芸能人・医者・老舗創業家の子供だらけ

3歳で入園できれば、あとは受験に苦しむことなく青学大まで「エスカレーター進学」できる。しかも同級生は裕福な家庭に育った育ちのいい子ばかり。これは富裕層にとっては大きな魅力なのである。

初年度の費用は150万円

表参道ヒルズや高級なブティック、カフェが立ち並ぶ東京・表参道界隈からほど近い、青山学院大学の青山キャンパス。それに隣接し、青山通りから静かな路地に入ったところに、厳かに門を構えるのが、名門「青山学院幼稚園」である。

ひと学年の募集人数はわずか40人(男20・女20)。合格倍率は4倍弱と言われているが、記念受験はほとんどいない。一般家庭の子供たちはまず受験しないからだ。

その理由はおカネ。青学幼稚園に入園するにあたって、初年度に納付する入園料や施設設備料などの合計金額は、150万5000円にものぼる。東京都の調査によれば、'18年度における都内にある私立幼稚園の初年度納付金の平均額は48万4499円。

青学幼稚園はその3倍であり、都内の幼稚園ではもっとも高い。2位は学習院幼稚園で134万5000円、3位の東洋英和幼稚園が128万円、以下、玉川学園幼稚部123万5000円、成城幼稚園119万円が続く。

ベスト5はいずれも大学の付属幼稚園だが、人気のミッション系かつ3年保育なのは、青学だけである。

「卒園までに幼稚園に納める金額は3年で400万円以上ですが、これを高いと思うような親はそもそも青学幼稚園に子供を入れませんよ」(かつて青学幼稚園に子供を通わせていた保護者男性)

 

受験をするだけでも、願書は一部1000円、入園検定料3万5000円がかかる。

当然、集まるのはセレブな家庭の子息・子女たちだ。有名人の保護者は挙げればきりがない。

渡辺謙、中村芝翫・三田寛子夫妻、江口洋介・森高千里夫妻、B'zの稲葉浩志、井川遥、木村多江、阿部寛らの子供が通っていた。無論、芸能人だけではない。前出の保護者男性はこう明かす。

「開業医や企業のオーナーも多いですね。新興の富裕層だけでなく、保護者のなかには、老舗の和菓子屋を営んでいる方や人間国宝の方もいました。ご両親がサラリーマン家庭でも、話してみると奥さんのご実家が有名企業の創業者一族だったりします。

はっきりとは言葉で説明できませんが、青学幼稚園にふさわしい品格がないと合格できないと思います。たとえば、ある大物俳優と人気女優の夫婦や大物サッカー選手の息子が不合格になっています。

おカネがある有名人だからと言って、必ず受かるわけではありません。『青学』のブランドイメージをもっとも大事にしているのが、幼稚園なんですよ」

企業家では、近年はGMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏の子息が同幼稚園に通っていたという。かつて青山学院高等部を受験したこともある熊谷氏の青学愛は強く、GMOは青山学院大学で寄付講座も開催している。

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