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社会保障・雇用・労働 人口・少子高齢化 週刊現代

生保が使う最新データを入手!あなたの人生の「残り時間」教えます

60歳で23年8ヵ月、85歳で6年…

還暦を過ぎると、人生の残り時間が気になってくるもの。本誌は、生命保険業界が割り出した年齢別の「余命データ」を入手した。一目見るだけで、老後の備えや時間の使いかたへの考えが変わってくるはずだ。

これまでは「払い損」

いま、大手保険各社が死亡保険の保険料引き下げを続々と決定している。

日本生命が今年の4月以降に契約を結ぶ死亡保険の保険料を現行から最大約2割引き下げることを決めた他、ソニー生命や明治安田生命も4月から死亡保険の保険料を割り引くと発表している。

この「値下げラッシュ」の理由は、各社の保険商品設計の基準となる〈生保標準生命表〉が'07年以来、11年ぶりに改定されたことにある。

〈生保標準生命表〉とは、生保業界の商品設計の専門家で構成される「日本アクチュアリー会」が作成しているもの。

保険事業を行っている生命保険会社などが蓄積したデータをもとに、1000人あたりの男女別各年齢の死亡率や、平均余命などが計算されている。

『よい保険・悪い保険』ほか多くの著書があるファイナンシャル・プランナーの長尾義弘氏が言う。

「保険会社は、保険の支払いに対応できるよう『責任準備金』を積み立てなければいけないと保険業法で決まっています。その金額を計算するために、この表が必要なのです。

今回、新たなデータを見ると、男女ともに長寿化が進んでいることが改めてわかります。保険の加入者のうち何人が死亡するかを示す『予定死亡率』も下がるので、それにあわせて保険料を下げるのです」

なんということはない。最後に〈標準生命表〉が更新された11年前から寿命が延び続けてきた。死ななくなったのだから、当然、保険会社の支払いは減る。

保険料が安くなると聞くと得したような気分になるが、ようは保険料が据え置きのままで、加入者にとっては払い損な状況が続いてきたというわけだ。

 

今回、本誌はこの最新の〈生保標準生命表〉を入手。ここに掲載されているデータをもとに、男女年齢別の「人生の残り時間」を算出したのがページ末の表だ。

たとえば、60歳の男女の残り時間を11年前とくらべて見てみよう。

・60歳男性
'07年版:21年と10ヵ月
'18年版:23年と8ヵ月
〈約2年の延び〉

・60歳女性
'07年版:27年と4ヵ月
'18年版:28年と8ヵ月
〈約1年4ヵ月の伸び〉

わずか10年あまりで男女ともに1年以上、人生の残り時間が増えている。今後、医療の進歩にともない、寿命はますます延びていくだろう。

しかし、不確実な未来が長くなればなるほど、人は先行きへの不安が大きくなるもの。そんな人生100年時代の「死なない社会」において、いまやたらと注目を集める保険がある。

オリックス生命が販売している終身保険『新ライズ・サポート』だ。

TVコマーシャルでは、〈保険料は一生涯上がりません〉〈掛け捨てではありません〉とメリットを強調しているが、ここまでは普通の終身保険と変わらない。

この保険の最大のウリは、「85歳まで」加入できることだ。CMでも〈葬儀代を準備したい。家族に少しは残したい。そんな70代、80代の方からたくさんのお問い合わせを頂いております〉と、高齢者からの関心の高さをアピールしている。

新生・ブルーバックス誕生!