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無類のTVドラマウォッチャーが号泣した「ひよっこ」以前の有村架純

恋愛ドラマは見せかた次第

ここ半年、恋愛ドラマを見ていない

最近の連続ドラマでは恋愛ものが少ない。

この1月から3月のドラマで恋愛テイストが入っているのは『きみが心に棲みついた』と『海月姫』の2本。しかしどちらもストレートな恋愛ドラマとは言えない。 

『きみが心に棲みついた』は異常な愛の物語でややミステリーじみている(心理ドラマである)。『海月姫』は人とまともに話せないおたく女性のお話、つまり「コミュニケーション下手の女性の回復の物語」である。

どちらも、あまり恋愛模様でどきどきしない。好き合っている二人が最後は一緒になれるのかどうかというポイントでドキドキはしない。

最近『ロングバケーション』や『ラブジェレネーション』『ビューティフルライフ』をまとめて見たので、ああ、たしかに昔はこういうストレートな恋愛ドラマが受けてたなと感慨深く、そういえば最近、こんなのを見ていないとおもったまでだ。

前のクール、2017年10月から12月のドラマでは、恋愛ものはまったくなかった。かすってもいない。ぎりぎり『いまからあなたを脅迫します』くらいだが、いや、あれは恋愛ドラマではないな(脅迫屋という職業が出てくるドラマだった)。

つまりここ半年、恋愛ドラマを見ていないことになる。

それ以前にはあった。

2017年の前半は1月期の『突然ですが、明日結婚します』『東京タラレバ娘』、4月期の『人は見た目が100パーセント』『ボク、運命の人です。』、7月期の『過保護のカホコ』『ごめん、愛してる』あたりである。

2017年10月期から、一瞬、減っている。たまたまだとはおもう。しかし何かが変わり始めてるのかもしれない。

 

2016年は恋愛ドラマの年だった

その前年、2016年にはもっとしっかり恋愛ドラマが作られていた。

今から見ると、2016年は恋愛ドラマの年だったように見える。

2016年に大ヒットしたドラマは10月からの『逃げるは恥だが役に立つ』である。

新垣結衣と星野源のドラマ。不思議な「胸キュン」ドラマだった。

べつだん恋人でも何でもない男女が、諸事情から契約で結婚して一緒に住み始め(知ってる人から見れば偽装結婚、知らない人からはふつうの夫婦)、最初は異性としての関心を持っていなかった二人が、やがて少しずつ恋し始めていく物語だった。

徐々に距離が詰まっていくペースが絶妙だった。

一緒に住んでいながら恋人ではないので、あまり二人は語り合わない。お互いの恋心については、モノローグで語ることが多かった。一人で、ああでもない、こうでもない、と悩んでいた。そこがよかった。モノローグ比重の大きいところが、一人暮らしの人に受けたんだとおもう。

10代のころの、人を好きになった気持ちをおもいだすドラマでした。だから胸キュンドラマ。

ガッキーも魅力的だったけれど、ウブで正直な男性を演じた星野源がとてもよかった。

第1話の視聴率は10%で、最終話は20%と2倍になった。なかなかない跳ね上がりようである。

恋愛ドラマが受けないわけではない。見せかたによるのだと、あらためておもった。

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