(2)マルチタスクはしない

私の出身校であるハーバードビジネススクールのクリステンセン教授(イノベーションのジレンマの研究者で5人の子供を持つ)は著書『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』で、子供と過ごす時間において大事なのは「Be Present」(その場にいること)でいることだ、と言っています。

Photo by iStock

これは物理的にその場にいるけれど心ここにあらずになるな、という意味です。公園で子供のブランコを押しながらずっと片手でスマートフォンのゲームをしている人などをたまに見かけますが、そういうのはダメだということです。その場その場で一点集中する。これは限られた時間内でアウトプットを出すためにとても大事なことです。

仕事でも同じことが言えます。私の場合一番集中できるのは午前中とわかっているため、集中して行わなければいけない作業がある日はメールチェックを朝起きてすぐせず、まず作業に取り掛かります。メールやチャットツールもすべて通知機能は基本的にオフにしています。午後、集中力が下がる時間帯にメール返信などの作業を割り当て、夕方にはジムに向かうことが多いです。

私もハーバード時代から叩き込まれていましたが、1日最低7時間は寝るようにしています。寝る直前に仕事をした場合、すぐ寝付けないこともあるので、そのときはメラトニンというサプリメントをとって、良質の睡眠をとるようにします。

(3)アウトプット重視のインプット体制を作る

朝何気なく新聞を読んだり、移動時間に本を読んだり、ママ友と立ち話をしたり、子供と映画を見ていたり。常に様々なインプットに人は触れています。

私が心がけているのはインプットをただのインプットで終わらせないことです。もちろん、アウトプットというのはインプットがあるから初めてできるわけなので、インプットは大事です。

しかし、「これはあのプロジェクトに使える情報だ」「これは息子が喜ぶな」「これは顧問先に共有したら喜ばれる」「これは次の寄稿記事のネタになる」「これは娘のおけいこごとの候補」などと私はいつもインプットをアウトプット目線で行います。

そしてそれを管理するツールがスラックやエバーノート、Dropboxなどのアプリの数々です。アウトプットごとにチャネルわけをしておき、インプット(写真、スキャン、メモなど)をその場で記録し保存します。これで忘れることも、単なるインプットで終わることもない。

1聞いたことは10使い回す、それくらいの活用意識がないとワークライフインテグレーションは出来ないのではないかと思います。

私の場合、自分の選択したスタイルに納得できたということで、「ワークライフバランス」という言葉からの脱却には大きな意味がありました。

両立の不安から子供を産むことを躊躇したり、せっかく目の前にきたキャリアチャンスを諦めたりすることがあるくらいなら、新しいこの「ワークライフインテグレーション」というコンセプトを胸に、自分らしい仕事と生活を融合したライフデザインの仕方を見つけたほうが良いのではないかと感じています。