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コインチェック事件で「100万円」をパーにしかけた漫画家の告白

僕の不幸は「蜜の味」
片倉 真二 プロフィール

事件の経過をツイッターに書き込んだら…

その日、じつは、のんきに昼寝をしておりました(笑) そこを奥さんに叩き起こされたんです。「大変なことになってるわよ!」って。仮想通貨の価格が下がっていたのはすでに書いたとおりですが、さらにドカーンって落ちていて。

コインチェックのアプリの、購入ボタンも売却ボタンも押せない。もう何もできない。気づいたときには手遅れでした。それ以降の詳しい経過は報道されていますから省きますね。

事件が発生してから、僕がやったこと。それはツイッターへの書き込みです。

これがもし、ひったくりにあったとか、詐欺に巻き込まれたとかであれば、わざわざ書き込んだりしなかったと思うんですよ。「うわ〜」と思って、1人でしょんぼりしていたはず。

でも、コインチェックの件は、ちょっと違います。コインチェックを使用していた人はもちろん、仮想通貨の価格も大きく下がって、世界中の人に影響を及ぼす大事件。すごく不謹慎ないい方をすれば、「一大イベント」発生なんです。

自分はとてもホットなお祭りの当事者になっている。それがもう面白くなっちゃったんですよね。奥さんがいうには、刻々と変わるコインチェックのニュースを見ているときの僕、ニヤッとしてたらしいです(笑)

 

書き込みの反響は、沢山ありました。まず、投稿自体が7000以上リツイートされた。数え切れないくらいのリプライ(返事)もバババーっと来ました。そして、フォロワーさんが一気に2000人以上増えた。

みんな、人の不幸が好きなんだなと思いましたね。もちろん、僕もそれを見込んでの投稿です。僕の不幸、「蜜の味」がするでしょ、たんまりとお舐めくださいって。もちろん僕自身にも、そういう野次馬根性はありますし。

でも、多くの人のリプライには励まされました。同じ境遇の人に「僕もそうです!」っていわれたり、「ちゃんとご飯食べてくださいね」と心配されたり。中には「自業自得」なんてきついことを書く人もいましたけど、そんな人は少数でしたね。

そして、その日はコインチェックの記者会見をテレビで見て、「う〜ん」と思いつつ寝ました。

突撃!金融庁とコインチェック

とりあえず嘆いていてもしょうがないので、事件の日から、これを話のネタにしなきゃなと思って、行動していました。中でも、ここに書きとめておきたいのが、「電話による突撃」です。

といっても、相手を困らせるようなことはしていません。返答もだいたい想像できてましたが、ここは「好奇心」で自分が疑問に思っていることを、直接ぶつけようと。

Photo by iStock

まずは金融庁。ホームページで相談窓口の代表電話番号調べて、問い合わせたんです。そしたらナビダイヤルにつながるんですけど、「◯番、仮想通貨課…」って音声で案内されて、ズバリそんな課があるんだと思って。結構ぶっちゃけたところを聞いてみたんです。

「コインチェックで100万円仮想通貨課を買ったんですけど、返ってくるんですか?」「もし、最悪の事態でコインチェックが夜逃げをするようなことがあったら、そういう場合、どうするんですか?」

そしたら、相手はどうもそれ用のコールセンターの人なのか、結構軽いノリで。

「返金はもちろんコインチェックにやらせます」「(夜逃げ云々は)まあ、大丈夫ですよ」みたいな。本当に、こういう返答だったんです。

あと、コインチェックにも突撃しました。というのも、ネットで一時期話題になりましたが、彼らが2月に入ってからコールセンターのバイトを募集したといわれていて。これは、早めに電話しないと「中の人」とお話できないなと思って。

それですぐ電話をしたら、社員の方が出てくれました。

「ネットではいろいろ噂があるみたいですが、大丈夫ですか?」と単刀直入に聞いたら、「再開できるように本当に頑張っておりますので」と申し訳なさそうに答えてましたね。

ちなみに、「社長さんは出社してますか」という質問には、「それは答えられないんです」と平謝りでした。

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