AI 週刊現代

「人間にできてAIにできないこと」がこの本を読んでやっと分かった

人工知能の限界はこれだったのか
佐藤 優 プロフィール

齊藤 本質的な部分を考えると、2030年頃という見立てです。下手をすれば2025年にも、われわれが予想するよりもはるかに高度な汎用性を持った人工知能が出てきてもおかしくないと考えています。

そうした意味において、現実がSFを超える日は近いのではないかと私は思います〉(齊藤元章/井上智洋『人工知能は資本主義を終焉させるか』PHP新書)

 

シンギュラリティに対する確信は一種の宗教的信念だ。神学的観点からも、汎用人工知能開発に対して、批判的にコミットすることが不可欠と本書を読んで思った。

ちなみに、新井氏の見解は神学的に見ると「有限は無限を包摂することができない」というプロテスタント・カルバン派の立場と親和的だ。

筆者は、子どもの頃からカルバン派的なキリスト教の環境で育ったので、新井氏の見解はよく理解できるが、齊藤被告人のような「現実がSFを超える日は近い」という発想がなぜ出てくるのかどうしてもわからない。

『週刊現代』2018年3月10日号より

新メディア「現代新書」OPEN!