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平昌五輪 アイスホッケー ノルディック複合

平昌五輪、スマイルジャパンの収穫・渡部暁斗が魅せた意地

選手たちの戦いは続く

祭典が終わって

素晴らしいオリンピックだった。

冬季五輪としては長野以来の興奮を味わった。

記憶に残る最初の冬季五輪である1972年札幌大会での70メートル級ジャンプ金銀銅独占、あるいは1980年レークプラシッド大会での「ミラクル・オン・アイス」、そして現地で取材した1988年の長野、ここ最近のバンクーバーやソチ、それらと比べてもベストの一つと言える大会だった。

 

日本選手の活躍を脇においても、五輪史上に残る二種目金メダルを果たしたレデツカ選手(チェコ)の偉業や、アルペンスキーのスーパースター、ヒルシャー(オーストリア)、シフリン(アメリカ)両選手が別競技で金メダルを取りながらも本命の回転ではメダルにも届かない大番狂わせがあったかと思えば、ノルウェーの英雄スビンダル選手は冬季五輪の華と呼ばれる男子滑降で金メダルに輝いた。

レデツカ、平昌アルペンスキーのスーパー大回転とスノーボードのパラレル大回転で二冠を達成したレデツカ選手〔PHOTO〕gettyimages

ノルディック複合ではドイツ勢、スピードスケートではオランダ勢が盤石の強さを見せ、ノルウェー勢が圧倒的な強さを見せたクロスカントリーでは、女子チームスプリントでダークホースのアメリカチームが、ゴール直前のデッドヒートでわずか0秒19の差で金メダルを獲得するという感動のシーンもあった。

フィギュアスケートではザギトワ選手(OAR)というスターも生まれ、メドベージェワ選手(OAR)と金メダルと銀メダルを分け合った。

ザギトワとメドベージェワ金メダルのザギトワ選手(右・15歳)と銀メダルのメドベージェワ選手(18歳)〔PHOTO〕gettyimages

ノーボードハーフパイプの王者ショーン・ホワイト選手の勝負強さがあり、そのほかフリースタイルスキーと合わせて各種エクストリーム系種目も定着し、とても楽しめた。

そして最後の最後に男子アイスホッケー決勝ではカナダを倒してファイナル進出を果たしたドイツとOARが歴史的死闘を繰り広げた。

日本の私たちにとっては日本選手の活躍が長く語り継がれる平昌五輪となった。

スピードスケートやカーリング、フィギュアスケート、モーグルやスノーボードなどでの選手たちの躍動についてはあらためて言うまでもないことだろう。メダル13個が冬季五輪の記録なら、入賞43も史上最高だった。

どの種目でも、実力通りかそれ以上のものを出した選手がほとんどのように見えた。これまで「オリンピックには魔物がいた」なとど言って力を出せずに涙にくれる選手たちを数多く見てきたことを考えれば夢のようだ。