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学校・教育

ADHDの子を持つ親を悩ませる「汚部屋」「忘れ物」という死活問題

ホント、参っています…。

漫画家のかなしろにゃんこ。です。発達障害のADHDと軽い自閉スペクトラム症がある息子、リュウ太は現在19歳。小さい頃から授業を抜け出したり、気持ちの切り替えができなかったり、友達と揉めたりと、ドタバタな日々を送っております。

問題が起こったときに、ただ厳しく叱ればちゃんとするかというと、そう一筋縄でいかないのが発達障害。親として、息子にどう伝えれば分かってもらえるのかを試行錯誤する日々を、ここまでご紹介してきました。

(前回までの記事はこちらから→http://gendai.ismedia.jp/list/author/nyankokanashiro

ADHDあるある「忘れ物問題」

ADHDの正式名称は「注意欠如多動性障害」といいます。つまり、“生まれつき注意力が散漫だったり、じっとしていることが超苦手”ということ。息子もその障害名のとおり、注意力が非常~に欠如しています。そんなADHDの特性の中で外せないのが“忘れ物”と“無くし物”なのですが、我家の息子もこれまで無くしてきた物は数知れず……。

息子の発達障害診断前は、おドジでヌケているから無くし物をするんだと思い込んでいた私。怒りすぎて、息子を精神的に追い込んでしまったこともありました。

「リュウ太くんは物がなくなるとパニックになって、“お母さんに怒られる”と言って泣いてしまうことがあります」と学校の先生に聞いたときは、ショックでした。

しかし親としては、息子が物を無くす機会が多くなると、購入しなおす頻度も増えるから勘弁してほしいわけです(涙)。教科書を無くしたときはどこにも売っていなくて、結局遠方の専門書店に行かなければなりませんでした。こう無くし物が多いと、普通に教科書を持たせて授業を受けさせるだけでも一苦労ですよ、まったく。

 

対策として、学校に行く前に必ず「持ち物確認!」と促したり、“月曜日の持ち物の上履きや体操着は、玄関のドアノブにかけておく”というルールにするなど、忘れ物や無くし物を少なくしたくて私も考えました。しかし、それが通用するのは小学校まで。

中学生になると、学校の教育方針として「自主性」が掲げられたのです。

「自分のことは全て自分で行えるように」とのことでしたので、親も見守るだけで一切手だしをしないようにしました。

……って、定型発達の子はきちんとやれるんでしょうけどね。ADHDの息子は案の定、入学早々に忘れ物無くし物キングですよ。あはははは!

学期末テストが近くなったある日、「くっそー! どこいったー!」と息子の怒鳴る声が家中に響き渡りました。テストの後に提出必須の問題集がなくなったとかで、物をどかしては探すのプチパニックです。

息子の部屋の床には、教科書、問題集、プリントなどが、ゲームソフト、マンガ本、お菓子の空袋なんかと混ざり合って散乱しています。いわゆる“汚部屋”というやつです。無くすうえに探すことが苦手なもんですから、汚部屋から発掘するのは至難の業!

「全然ねーじゃん! マジかよー!!」と、物にあたる音も聞こえてきます。見つけられない自分に怒りが湧いて怒鳴っているんですが、わざと私に聞こえるように言っている気もします。

「私に探して欲しいSOSかな?」と思って仕方なく手を貸してあげるんですけど、マジで出てこない!!!!

そう。このときは、本格的に無くしているパターンだったのです!

…問題集を提出できないってことは……ハイ! 内申書に響いちゃいまっす!

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