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防衛・安全保障 国際・外交

トランプ政権重鎮にまた疑惑が…米国「ダーティー・ウォー」へ突入か

「最大の調整役」はどうなる?

怒涛の如く移りゆく「ホワイトハウスの住人模様」

ドナルド・トランプ米大統領の執務室(オーヴァル・ルーム)は、ホワイトハウス(WH)のウエスト・ウイング(西棟)1階の真東にある――。

2017年1月にトランプ政権が発足した時、ホワイトハウス高官の執務室は、マイク・ペンス副大統領、ラインス・プリーバス大統領首席補佐官ら28人が同じウエスト・ウイングの1~2階に割り振られた。

スペースはそれほど広くないが大統領執務室に最も近い部屋を得た娘婿のジャレッド・クシュナー大統領上級顧問は別格として、北西の角部屋のマイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)と真北の角部屋のショーン・スパイサー大統領報道官の執務室はペンス副大統領に次ぐ広さだった。

 

その後、各執務室の住人に大きな変化があった。

クシュナー氏の西側隣にオフィスを持っていたスティーブン・バノン大統領首席戦略官はWHを追われ、フリン、スパイサー両氏は事実上更迭された。

後任の大統領補佐官(国家安全保障担当)はヒューバート・マクマスター予備役陸軍中将、後任の大統領報道官にサラ・サンダース同副報道官が就任した。

そして、1階住人のなかで一番の変化は、昨年7月に大統領首席補佐官が前国土安全保障長官のジョン・ケリー氏(退役海兵隊大将)に交代したことだ。

[写真]ジョン・フランシス・ケリー大統領首席補佐官(Photo by GettyImages)ジョン・フランシス・ケリー大統領首席補佐官(Photo by GettyImages)

その頃、2階で一番広くて大統領執務室の真上にある執務室にいたピーター・ナバロ国家通商委員長は通商局長に格下げされてWHに隣設するエグゼクティブ・オフィスビルに移り、その後に入居したのが、大統領補佐官に就いた長女のイバンカ・トランプ氏である。

このため、ジャレッド―イバンカ夫妻が権勢を振るうかに見えた。

だが、ケリー大統領首席補佐官は就任するやWH内の秩序再確立を大義に掲げ、矢継ぎ早に厳しいルールを上級スタッフに課した。その中の一つが、トランプ大統領との面会はイバンカさん、クシュナー氏を含む全員が事前に自分から了承を得るということだった。

さらに大統領へ提出する書類の決裁はケリー氏の側近であるロブ・ポーター大統領補佐官兼秘書官が行い、ポーター秘書官の決裁を得た報告書だけがオーヴァル・オフィスに届けられることになった。

要は、ケリー氏が"軍隊式規律"を導入したということだ。

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