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政治政策

トランプはやっぱり北朝鮮に「先制攻撃」を仕掛けるつもりじゃないか

一般教書演説に隠されてた意図を読む
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聴衆の関心をさらった「2組のゲスト」

1月30日午後9時10分(米東部標準時間・日本時間31日午前11時10分)から行われたドナルド・トランプ米大統領の施政方針を示す一般教書演説は、異例と言っていいほど北朝鮮問題に時間を割いた。

そして、サプライズも準備されていた。

演説の中で北朝鮮の金正恩体制を「残忍な独裁政権」と断じるくだりになって米議会上下院合同会議場の傍聴席に招いていた2組のゲストを紹介、議場を埋め尽くす聴衆の関心をさらに高めた。

 

2016年1月、北朝鮮当局に「国家転覆罪」容疑で逮捕・訴追されて約1年半拘束された米国人大学生オットー・ワームビア氏は、収監先の過酷な状態下で瀕死の状態となり、解放されて故郷のオハイオ州シンシナティに搬送された数日後に亡くなった。

最初に紹介されたのは、そのオットー君のご両親と家族である。

招かれた2組目は、現在はソウルに住む脱北者の池成鎬氏。1996年当時、14歳の飢えた少年だった池氏は僅かな残飯と物々交換しようと列車から石炭を盗もうとしたが、線路上で意識を失い、列車に轢かれて左手足を失った。

その後、当局から拷問を受けるなど過酷な経験を経て、松葉杖をつきながら想像を絶する中国・東南アジア逃避行のすえ韓国に辿り着いた人物。

演出と言ってしまえばそれまでだが、オットー君の家族や池氏は「残忍な独裁政権」の被害者・証言者として、テレビ中継を通じて全世界に向けてアピールされたのだ。

「核軍拡」にうつむいた軍司令官たち

それはともかく、北朝鮮問題に関わるトランプ演説の中に見落とせない重要なポイントが幾つかあった。

先ず挙げるべきは、

<我々の国防政策の一環として、我々は核兵器を近代化させ、立て直さなければならない。核兵器は決して使われないことが望ましいが、強力で強大にすることで、誰からのいかなる侵略も抑止できる>

のパラグラフだ(因みに翻訳は「読売新聞」を引用。以下同じ)。

要は、「力による平和」のためには「核増強」が必要だと言っているのだ。

[写真]議場に居並んだ軍司令官たち。写真中央、カーキ色の軍服で拍手を送るのがダンフォード統合参謀本部議長(Photo by GettyImages)議場に居並んだ軍司令官たち。写真中央、カーキ色の軍服で拍手を送るのがダンフォード統合参謀本部議長(Photo by GettyImages)

議場には制服組のトップ、ジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長(海兵隊大将)以下、陸・海・空・海兵隊の4軍司令官が陪席していたが、このくだりで共和党議員が立って拍手を送っていたのに対し、各軍司令官は一様に困惑した顔で下を向いていたのが印象的だった。

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