週刊現代 中国

中国に出現した「未来都市」深センで見た驚くべき光景

無限の欲望が集まる街で
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社員のボーナスはベンツ

自撮り用ドローン 1999~6000元

世界のドローン市場でシェア7割を超えるDJI(大疆創業)が開発した自撮り用ドローン。手のひらサイズのドローンを頭上に飛ばし、俯瞰的に撮影してくれる。

DJIは「深圳ユニコーン」(ユニコーンとは時価総額10億ドル以上の非上場企業)の代表格である。'80年生まれの汪滔氏が、'06年に「空飛ぶスマホを創る」との発想から、20人で創業した。

'11年に初のドローン関連商品を発売し、'16年発売の「ファントム4」が、世界で爆発的に売れた。商品はまず英語でリリースを発表し、その後、中国語版や各国語版を出すなど、完全に世界を見据えている。

いまや社員数1万1000人の巨大企業に成長。社員の平均年齢は28歳で、BMWやベンツをボーナスに出すことなどから、「深圳で一番モテる会社」と言われる。

販売代理店は、中国国内に約250社あり、日本でも7社を数える。

このDJIに加え、電気自動車で世界最大手のBYD(比亜迪)、携帯電話で急成長を遂げるファーウェイ(華為)、後述する中国最大のIT企業テンセント(騰訊)などが、「深圳ブランド」の代表格である。

Photo by iStock

手巻きピアノ 338元~

長年の一人っ子政策の影響もあって教育熱が高い中国では、電子ピアノが大ブーム。

ところが電子ピアノのネックは、持ち運びができないことだ。そこで鍵盤が手ぬぐいのようになっていて、クルクル巻いて持ち運べる電子ピアノが開発された。

テーブルに手ぬぐいを広げると、その表面にピアノの鍵盤の絵が描いてあって、そこに指を乗せると音が鳴る。手ぬぐいの中のセンサー(音の強弱)と、手ぬぐいの両端に備わった赤外線センサー(指までの距離で音を定める)が作動して、音を発する。

女性店員が無茶苦茶な指使いで『エリーゼのために』を弾いていたが、右手と左手の重奏にも音が対応していた。

 

球状携帯スピーカー 259元~

拳より一回り小さい球状の2つのスピーカーで、チップをスマホに挿し込んで、スマホで音楽をかける。すると、スピーカーから良質の音楽が聞こえてくる。

その際、歌手が歌う曲ならば、片方のスピーカーから歌が流れ、もう片方のスピーカーからは伴走音が流れる。

他にもユニークな最先端の商品がゴマンとあった。まるでドラえもんのポケットからモノが溢れ出したかのような街である。そして世界のバイヤーたちが、それらの商品を、鵜の目鷹の目で買い漁りに来ているのだ。

アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中東、アフリカ……いろんな国籍のバイヤーを見かけた。

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