伸びる業界(6) レンタル・リース

自動運転車の時代が到来するとこの業界にも大きな変化が訪れるわけだが、それと並行して自動車の運転状態を遠隔モニタリングするテレマティクスの導入がラッシュを迎えている。

例えばカーシェアサービスを展開するタイムズでは運転車の走行状態を常時モニタリングしており、急ブレーキ急発車に関しては警告を発信し、それらを記録することを行っている。また車両利用開始時と返却時には遠隔でキーの開閉を行うソリューションを取り入れている。

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クルマの利用状態のモニタリングによって事故発生リスクの度合いがシミュレーションでき、車両保険の金額や運用の最適化を図ることが可能となっている。

また、シェアされた車両がどこでどれだけ利用されているかといった稼働率把握をすることは車両の配置にも影響するため、つながる車両の配備から市場規模が大きくなっている。

伸びる業界(7) 旅行(観光)・宿泊

2017年に訪日外国人数の実績は2,869万人に到達した。旅行業界はかつてないほどの外国人観光客の来日を大きなビジネスチャンスとして捉え、様々な訪問地への誘致への期待感が高まっている。

実際、Wi-Fiやモバイルアプリと連動した観光客の誘導や送客サービスを多言語で用意したり、位置情報と連動した観光案内のアプリを提供する観光地も次第に増えている。

 

また2020年のオリンピック/パラリンピックに向けて、案内表示やサイネージの設置による情報発信などが必須であるだけでなく、宿泊する場所が不足することが指摘されている。

AirBnBに代表されるいわゆる民泊などのサービス充実のために、遠隔で施錠解錠するソリューションや監視カメラによる安全安心の担保などが、この業界におけるIoTとして市場の伸びと予測されている。

伸びる業界(8) 情報通信

IoTソリューションを提案する側となる情報通信業界においても、当然これまでの業界内での取組から脱却して実務の現場と密接に絡んだ導入案件が増加する。

加えて2020年に向けてはIoTに適したLPWA(Low Power Wide Area)、NB-IoT(Narrow Band-IoT)といった低消費電力広域ネットワーク、そして次世代携帯電話5Gのサービス提供が見え始めている。

他業界への提案のみならず、情報通信業界の中でもセンサーネットワークによる可視化や遠隔モニタリングなどIoTへの取組が加速することに、期待がかかっている。

このようにIoTの市場規模が大きくなる業界は、バリューチェーンが長かったり部品点数やステイクホルダーが多い。また、リアルタイムで状態や位置が変化していくアナログの世界を、どのようにデジタル上でシミュレーションしながら顧客と企業の需給ギャップを吸収して最適なオペレーションと価値提供を実現するのかを追求している業界でも、成長性が多いと言えるだろう。

加えて、2020年のオリンピック/パラリンピックに向けての特需が、関連する業界全体を押し上げているとも言える。