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不正・事件・犯罪 ライフ 韓国

韓国の愛人を三日監禁・性的暴行した71歳アウト老(アウトロー)

財力にモノ言わせ援助するも裏切られ…

愛人の身体に「日」という字を11個刺青

2013年7月8日。品川プリンスホテル、メインタワー36階のダブルルーム。チェックインしたのは松山仁(仮名)。不動産業を営む会社役員だ。窓際の椅子にゆっくりと腰掛け、窓に広がった夜景を眺める。一息ついたところで男はおもむろに電話をかけた。

翌日、この部屋に着いたのは元愛人で韓国籍のAさん。韓国で松山からの電話を受け、飛行機で日本へ飛んできたのだ。だが、Aさんが開けたダブルルームのドアは地獄の入り口だった。待ち構えていた松山は履いていたスラックスからベルトを外し、鞭のように振り回してAさんの顔を殴りつけた。

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痛みと驚きで身動きが取れなくなったAさんの服を脱がせ、そのままセックスにもつれ込んだ。松山はAさんの到着を待つ間、撮影の準備を整えていた。ベッドの脇にカメラを据え、行為を記録し続けた。しかもセックスは一度で終わりではない。この部屋でAさんは三日三晩、松山の相手をさせられたのだ。さらに、

「お前のことを死ぬまで監禁してやる!!」

そう言いながら松山はAさんの髪の毛を持ち上げて引っ張り、ハサミで切りおとした。さらに裁縫道具を取り出し、あらわになっていたAさんの背中や手の甲に、縫い針を刺し始める。

「日」という字を11個彫り、インクを染み込ませた。だが「死ぬまで監禁してやる!」と息巻いていた松山であったが、Aさんは隙を見て部屋を抜け出し、ホテルに助けを求めて保護された。松山はすぐに、傷害罪で逮捕。床には切り落とされたAさんの髪の毛が散らばり、裁縫セットやハサミが無造作に残されていた。

元愛人をホテルに監禁し、セックスに明け暮れ、その髪を切り落とし、刺青を彫る……。これがヤンチャな半グレの仕業であればまだしっくりくる。だが、驚くのは松山の年齢が当時71歳ということだ。本来ならば古希を過ぎ、孫に囲まれ好々爺を気取っていてもおかしくない年齢である。

のちに東京地裁立川支部で行われた公判に現れた松山は、頭が禿げ上がり、サイドに寂しく残った髪の毛は真っ白。グレーのワイシャツにグレーのスラックスという濁った装いで、しおらしくうなだれて被告席に座っている。見た目はどこからどう見ても弱々しい高齢者だ。風貌や年齢に似合わぬ欲望むき出しの犯行態様には戸惑うばかりである。

 

一般的に「高齢者による犯罪」と聞いて思い浮かべるのは、経済的に追い詰められた末の万引き、長年の介護による疲れからの殺人など、〝やむにやまれぬ〟事情から起こした犯罪だろう。

だが、それは高齢者犯罪の一側面でしかない。実は、松山のように驚くほどに身勝手な理由や思い込みから、凶悪犯罪に手を染める高齢者がいるのだ。私はそんな高齢の凶悪犯罪者たちを『アウト老(ロー)』と勝手に命名し、彼らの裁判を傍聴してきた。

あの日、品川プリンスホテルにチェックインした松山も、愛人の到着からアウト老と化したのであるが、

しかし松山は一体全体なぜ元愛人をわざわざ韓国から呼びつけこんなことをしでかしたのか。その理由も71歳という年齢に似合わぬ「熱さ」だった。

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