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ADHDの息子がわが家で起こした「事件の数々」

実は、本人なりに理由があった!
かなしろにゃんこ。 プロフィール

恐怖の別方向ダッシュ!

思い込みの強さが原因の困った行動では、買い物に出掛けたときにはぐれてしまうケースがよくあります。

早く目的地に行きたい息子は、途中で「ぼく先に行ってるね」と、一人で行動したがります。物怖じしない子なので行動力はあっていいのですが、これがすれ違う原因となることが多いんです。

こういうときの息子は、「お母さんはきっとあのショッピングモールのあの店に行くはず!」と思い込んで、「好きなオモチャ屋を見て回って、後で親と落ち合おう」というスケジュールを勝手に立てています。

 

息子の思い込みが偶然私の目的地と合っていれば、大きな問題はありません。問題は、いつもと違った場所に行く予定のときです。

私が「今日はいつもと違う場所に買い物だよー!」と言っても、もちろん聞いていません。目的の場所とは別方向に息子が自転車で消えていくもんだから大変です!

「うわーー勘違いしてるし~」と、息子をダッシュで追いかけなければならなくなります。

頭の中でオモチャ売り場の楽しいビジョンが浮かんでしまうと、“母の目的”と“自分のやりたいこと”がズレていることに気がつかなくなるのです。親主導のお出かけではなく、「まわりが自分に合わせてネ!」といった感じです。

思えば小さいときから買い物中に突然いなくなって、探すとオモチャ売り場にいたものでした。「親は必ず自分を迎えに来てくれる!」と思い込んでいるからできる行動なんだと思います。

でも、超能力者じゃないんだから、息子がどこにいるか第六感で探すなんて、もちろん不可能。必死であちこち探し回ってるに決まってるでしょ!(怒)

母の忠告は息子の優先順位の最下位か、またはランキング圏外でしょうね(涙)

その後、出かける度に目的地の確認と、はぐれたときに連絡する対策を話し合い、現地で落ち合えるようになっていきましたとさ。

わが家の伝説の事件の数々はいかがでしたか?「ADHDと自閉スペクトラム症混合の性格のクセがすごい!」というのは感じていただけたのではないでしょうか!?

自由すぎる子に振り回されることで時間や金銭のロスはありますが、大変なことだけではありません。ワンパターンになりやすい子育て生活が少し刺激的になるので、変化が楽しかったりするんです。

息子が壁にぶつかるたびに、2人であーだこーだと話し合いながら解決の方向に進めたりすると、家族の生活が穏やかになって幸せを感じることも多々あります。もちろん、どうにもならないこともありますが……。

そんな解決の方向に進めたことの例として、次回は“息子の止まらないグチ対策”について、お話しさせていただきたいと思います。

編集:森祐子

※今回のマンガの一部は、私がポータルサイト「LITALICO発達ナビ」に描いているコラムや、電子書籍『かなしろにゃんこ。のマンガ絵日記 ADHD息子の育て方』(Gakken、アマゾンで購入可能)から掲載させていただきました。こちらにもいろんなエピソードを描いていますので、よかったら見てください!

(第2回につづく)

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