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ADHDの息子がわが家で起こした「事件の数々」

実は、本人なりに理由があった!
かなしろにゃんこ。 プロフィール

真冬の寒中水泳事件!

さて、ここからは、息子の持つ発達障害の特性を紹介がてら、わが家の伝説の事件をいくつかご紹介しましょう。

息子が5歳の頃、家族で旅行に行ったときのお話です。季節は真冬だったのですが、宿の近くに海があるということで、見に行きました。

もちろん寒いですから、母としては「波打ち際で海水を少し触って遊ばせたら喜ぶかな」程度の気持ちでした。ところが……

「寒いんだから服を脱いじゃダメ!」と必死で止める私の手を振り払い、ガンガン真っ裸になって冷たい海にバシャ――ン。

数分でガチガチに凍えることになって、濡れたパンツと共に宿へと帰りました。

大きくなってから息子に、なんであのときに海に入ったのか聞いてみたら、「海は泳いで遊ぶものだと思い込んでいたから、海水の温度を気にせずに入ってしまった」というのです。思い込みって怖い!

今になって「なんでお母さんはオレを止めてくれなかったのさっ」とモンク言うのですが、「お前がアホなことする前にいつも超止めてるっつーーーの!」と言いたい。

ターゲットにロックオンしているときは、止める人など目に入っていません。一心不乱なのはADHDのイイ面でもあると思いますが、人の話を落ち着いて聞くことが苦手なので、忠告を聞かずに突っ走って、失敗するんですね。

でも本人は細かいことを気にしないので「てへっ! やっちゃった=☆」ぐらいの気持ちですから、ある意味うらやましくもあります……。

お母さんは止めたのに……といえば、息子が小学校1年生のときに起こったあの事件も外せません。

 

涙のゴーヤ味アイス事件!

せっかく珍しいアイスが100種類以上もあるお店に行ったのに、ゴーヤ味のアイスを指差して「コレでいい! 絶対にコレがいい!」と言ってきかない息子。

抹茶かメロンと間違えているんだろうな、と思ったので何度も止めたのですが、一度「コレ!」とこだわると変更ができないのは発達障害の特性です。

我家は、一度手をつけた物は必ず食べきるルールがあるため、息子は震えて泣きながらアイスをなめ続けました。

このときも後から「抹茶だと思った。なんでもっと強く止めてくれなかったのさっ!」とブチギレていましたが、必死に止めた母のことをやっぱり覚えていない……ガクリ。

私も「人の忠告をムシしたお前が悪いのに、逆ギレしてくるとは何様か!? 振り返って反省しろッ!」と怒りましたが、息子は振り返っても思い出せないのです。

息子が夢中になっているときは、周りの人間がどうしていたのかは覚えていません。そんな時は怒られても内容が理解できないといった状態で「お母さんの言っていることは分からない」と言います。

幼いと味覚の知識も浅いので、ゴーヤ味に手を出さないのが普通の子の選択かもしれません。しかし思い込みが激しい息子の場合は、膨らんだ自分の想像だけで突っ走ってしまいます。

しかしこのことがきっかけとなり、外食では知らない味に手を出さず、安定した味を選ぶようになりました。その結果、結局毎回同じメニューしか頼まないんですけどね。

高校生になってから31種類ある大手アイス店の三段重ねフェアで、楽しく好きな味を選べばいいものを、同じ味のアイスを3つ重ねた息子です……。極端っ!

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