政治政策 ドイツ EU

「世界で一番権力のある女性」の足もとを揺るがす難民問題

ドイツはこのまま内側から崩壊するのか
川口 マーン 惠美 プロフィール
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ドイツの混乱に乗じて

さて、15歳の少女の殺人事件の起こった町では、警察、町の青少年課が責任のなすり付け合いで混乱し、責任者である町長はホームーページも閉じてしまった。

これまでの難民政策を継続すると、市民、とくに右翼から非難されるし、かといって厳しくすれば、人権グループや左翼から責められる。大手メディアには未だに、この事件を「外国人排斥」のために政治利用してはならないと主張しているところもある。

結局、このような小さな自治体が独自の責任で難民政策を修正するのは無理だろう。せめて州が大筋を示すべきだ。

 

ただ、現在、州の政治家たちは、ベルリンでの大連立交渉がどうなるかで気もそぞろ。中央の政治家も、組閣か、再選挙かで、右往左往。そんなわけで、難民問題は棚上げ状態だ。

そうする間に、フランスのマクロン大統領が、EUのリーダーとして世界中を闊歩し始めた。来週は、そのドイツの政局について書きたい。

〔PHOTO〕gettyimages
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