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週刊現代 韓国 北朝鮮

元自衛艦隊司令官が警告「米朝戦争、空爆はこの時期に実行される」

そのとき、在韓邦人は…

かつて自衛艦隊を率いていた司令官が、ついに重い口を開いた。日本の正月気分も吹っ飛ぶ、米朝の「いまそこにある危機」。半年以内にやって来る朝鮮有事で、日本を脅かす「3つのリスク」とは――。

4月か、7月か

昨年は、米トランプ政権と北朝鮮の金正恩政権の敵対関係が、刻々とエスカレートしていった一年でした。

暮れの12月22日にも、アメリカ主導の北朝鮮に対する追加制裁決議が、国連安保理で採択されました。

これは、石油精製品の北朝鮮向け輸出を9割カットし、機械、電気機器、鉄鋼なども輸出禁止とする。かつ北朝鮮からの農産物、食品、木材などの輸入も禁止するという大変厳しいものです。

これに対して北朝鮮は猛反発。金正恩委員長は12月23日、「社会主義強国建設のため、大胆で大規模な作戦を、さらに一層、果敢に展開していく」と演説しました。

すなわち、再び核実験やICBM(大陸間弾道ミサイル)発射実験を行うことを示唆したのです。実際、長距離弾道ミサイル「火星14」と「火星15」は、核弾頭を積んでアメリカ本土まで届くことを、いまだ実証できていません。

 

こうした中、'18年の北朝鮮情勢は、悲観的にならざるを得ません。私はかなり高い確率で、アメリカが北朝鮮を空爆すると見ています。トランプ大統領の堪忍袋の緒が切れるのです。

韓国では来月9日から25日まで、平昌オリンピックが開催されます。続いて3月9日から18日までがパラリンピックです。

しかしアメリカ軍は、毎年春に行っている大規模な米韓合同軍事演習を、オリンピック終了後の3月2日から4月24日まで行うと、昨年末に発表しました。

韓国の文在寅政権としては、パラリンピックが終了するまで、合同軍事演習の開始を待ちたかったことでしょうが、アメリカ側が押し切った格好です。

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春の米韓合同軍事演習は、両軍合わせて数十万人の兵士が参加する実戦型の演習です。

アメリカ軍が北朝鮮を空爆する際、何より警戒するのが、北朝鮮からの反撃で、特に、北朝鮮が公言している「ソウルが火の海になる」ことを避けねばなりません。

38度線の北側から韓国に向いている砲門が5000門あるとして、そのうち4800門くらいは、先制攻撃で叩いてしまう必要があります。それには、演習という名目で大軍が朝鮮半島に繰り出しているこの時期が一番、好都合なのです。

そのため情勢が緊張する今年は、演習に見せかけてそのまま実戦に突入する可能性もあります。

しかし、合同軍事演習の期間中は、北朝鮮側も最大限の警戒態勢を敷いているので、その点では奇襲攻撃にふさわしくありません。

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