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2030年以降、日本人の年末年始の過ごし方が大きく変化する?

紅白歌合戦とフェスと調査から考察

地上波テレビの力と三浦大知のブレイク

「恋」「前前前世」を筆頭に、ここ数年にしては珍しく「誰もが耳にしたことのあるポップソング」が多数登場した2016年。そこから比べると、2017年のJポップシーンは静かだった。残念ながら、この年に「国民的な流行歌」というものは生まれなかったと言っていいだろう。

一方で、ホンダのCM起用をきっかけとして一気に若い世代のシンボル的な存在にのし上がったSuchmosのように、2017年に着実に「ブレイク」を果たした存在もいる。

本稿で最初に取り上げたいのは、そんな「2017年ブレイク組」のアーティスト、三浦大知である。

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三浦大知は、沖縄アクターズスクールに所属する少年少女で構成されたfolderのメインボーカルとして1997年にデビュー。現在はソロとして活躍、30歳にしてすでにキャリア20年を誇るベテランである。

マイケル・ジャクソンに大きな影響を受け、一貫して磨いてきたボーカルとダンスは「世界レベル」と評される。

そしてさらに彼がすごいのは、ステージでパフォーマンスするのみならず、振付けや作曲、ライブの演出までも手掛けるところ。「主演兼監督」と言うべき存在である。

その実力は何年も前から業界筋では注目の的だったが、どちらかというと玄人受けの域を出ていなかった。風向きが大きく変わったのは2016年5月に出演した「ミュージックステーション」(以下Mステ)。

バックトラックなしでパワフルなボーカルを披露しつつ、しかもそんな状況下でもダンサーと動きをぴったり合わせて踊るというハイレベルなパフォーマンスが大きな話題となり、その実力が一気に一般レベルにまで広まった。

2017年、三浦大知はその勢いをさらに加速。年初には代々木第一体育館でのワンマンライブをソールドアウトさせ、シングル「EXCITE」では初のオリコン1位を獲得した。

10月には長寿バラエティ番組「めちゃ²イケてるッ!」の人気企画でもある「岡村オファーシリーズ」(かつてはSMAPやEXILEも登場)にも出演し、岡村隆史とのコラボが話題に。それ以外にも様々な歌番組で圧巻のパフォーマンスを多数披露した。

彼のブレイクの道筋を振り返った時にわかるのが、テレビが重要な役割を果たしているということである。とかく「オワコン」的な扱いをされがちなこのメディアだが、幅広い層にその存在を伝えるという点においてそのパワーはいまだに大きい。

 

2017年にはAbemaTVにおける「元SMAP」の3人の復活劇が注目を集めたが、これもテレビに一定のパワーがあるからこそ「テレビではないメディアを使ったこと」がフォーカスされた、という構図である。

特に音楽番組に関しては一時に比べて「役者が揃っている」感じがあり、定番の「Mステ」、音楽の魅力を多面的に伝える「関ジャム 完全燃SHOW」、バカリズムがアーティストの意外な一面を掘り下げる「バズリズム02」、コラボブームの先鞭を打った「FNS歌謡祭」など多様なプログラムが番組表に並ぶ。

ダンスと歌というフィジカルな魅力を持つ三浦大知は、そんなメディアの状況を存分に活用した。

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