経済・財政

さだまさし氏が立ち上げた財団で浮かぶ「ある疑惑」

財団の理念に反しはしないか
現代ビジネス編集部 プロフィール
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理念に反するのでは?

公益財団法人を管轄する内閣府公益等認定委員会事務局に、事実関係を確認すると、

「たしかに同財団で期限内までに定時評議員会が開かれていなかったことは、同財団から後日報告を受けております。手続きに瑕疵があった、という報告でした。瑕疵があったことは残念ですが、きちんと法にのっとって適正位に手続きをし直すように行政指導をしております」

一体なぜ評議員会を開かず勝手に手続きを進めたのか。関係者の話によると、

「財団の理事には、さださんの弟さんも就任しています。弟さんはコンプライアンスを非常に大事にし、理事会でもキチンと言うべきことは言う方です。運営の主導権を握りたいY氏にとっては、弟さんは煙たい存在なのでしょう。実際、2人はしっくりいっていません。

だから財団法人の変更に当たって、弟さんからなにかを言われることを嫌ったのではないでしょうか。黙ってことを進めようとしたことの真の狙いは分かりませんが、なにかよからぬことを企てているのではないかと、組織内に不信感を生んでしまいます」

 

別の財団関係者があきれ顔でこう話す。

「評議員会議事録には、評議員会が開かれたことを認めるために、3人の評議員、及び出席した全役員(理事・監事)が記名・捺印をしなければならない欄がありますが、そこには3人の評議員の印字された名前と判子しかありませんでした。その判子にしても、おそらくは評議員の許可を得ず、勝手に押印されたのではないかと思われます。

さださんが作った『風に立つライオン基金』の理念は素晴らしいものです。その財団の運営には一点のやましいところもあってはならないと思います。それなのに、理事会も定時評議員会も開いていないのにそれを開いたことにして、ことを進めようとするのはおかしい」

利益相反取引の疑い

関係者が次に訴えるのは、利益相反取引の疑いについてだ。

「風に立つライオン基金」は、チャリティー活動の一環として、年に数度、さだまさし氏のチャリティコンサートを開催している。

昨年8月10日にさいたまスーパーアリーナで開催された「さだまさしが設立した『風に立つライオン基金』主催のチャリティーイベント」もそのひとつだ。

このコンサートの模様は、さる8月28日にNHKBSプレミアムでも放送されたのだが、この番組の制作を請け負ったのが、件のF副理事長が社長を務める番組制作会社「C」だった。

じつは、ここに大きな問題がある。

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