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ライフ

産後に夫を殺したくなる妻たちの告白

エリート高収入男性が愛されない理由

未婚女性が結婚相手に望む条件として「経済力」が上位に来る。結婚相手として望ましい男性の年収は「600万円以上」と多くの女性が答えた調査結果もある。

しかし、そんな仕事が「できる」という魅力が、結婚後に短所に変わることがある。とくにエリート男性と結婚した妻たちから、夫がムカついてたまらないという声が聞こえてくるのだ。

産後に夫を殺したくなる

絵美さん(仮名、以下に登場する名前もすべて仮名)は30代で第1子を妊娠した。コンサル勤務の夫の亮さん(30代)とは仲が良く、喧嘩をしたことが一度もなかった。

妊娠中に育児分担をめぐって夫とバトルを繰り広げる友人の話を聞いたことがあったが、「私たちにもそんなことが起きるのかなあ」と思っただけで、ありえないことだと彼女は感じていた。

亮さんは名門大学卒のエリートで仕事熱心、平日は午後10時を過ぎないと帰ってこない。そんな彼を頼もしいと思っていた。

 

しかし産後、状況が一変する。絵美さんは、頼もしいと感じていた亮さんの態度に腹が立つようになった。絵美さんは乳児の世話で寝られずヘトヘトなのに、彼は「仕事で疲れた」といって自分だけ昼寝したり、赤ちゃんの声が「うるさくて家で仕事ができない」といったりするのだ。2人には、育児をめぐって口論が増えた。

ある日、亮さんは「絵美にマネジメント能力がないからダメなんだよ」と言い放った。仕事と違って、赤ちゃんの体調や欲求などをマネジメントなどできるわけないのに、ほとんど育児をしない亮さんはそのことを理解していなかったのだ。絵美さんは、「産後に夫を殺したくなるっていうのがよくわかりました」としみじみ語る。

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「はじめて奴の正体がわかった」

マスコミ勤務の大輔さん(40代)と中小企業に勤務する妻の知子さん(30代)は、子どもが産まれる前、共通の趣味であるキャンプに毎週末でかける仲良し夫婦だった。

ところが、知子さんが出産してから2人の関係は一変する。知子さんが育休取得後に職場復帰してからも、大輔さんは深夜に帰宅する毎日だった。

知子さんは営業職をしているが、上司と交渉してほぼ定時に帰宅。同僚に「申し訳ありません」と繰り返し謝りながら、保育園へのお迎え、夕食の準備や洗濯、娘の世話はすべて一人でこなしている。

知子さんは、通勤時間も長く、毎日あまりに疲れるので、「たまには早く帰って育児を分担して」と大輔さんに頼んだ。すると大輔さんは「自分は家事や育児はどうしてもうまくできない。仕事ならできるから、仕事のほうをがんばりたい」とあっさり断ったのだ。

知子さんが何度頼んでも「無理」と断られるので、大輔さんに対して不信感を抱くようになった。出産して「はじめて奴の正体がわかった」と彼女は怒る。

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