国際・外交 週刊現代 北朝鮮

「米朝開戦の可能性は100%」元外交官がこう断言する理由

金正恩政権「滅亡の日」は近いのかも…
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後継者も決まっている

それでは、金王朝が崩壊した後、北朝鮮はどうなってしまうのか?前出の李永鐘氏が語る。

「金正恩政権の転覆までは、アメリカが主導しますが、その後は、むしろ中国が主導する形で進むでしょう。

ポスト金正恩として有力なのは、崔竜海党副委員長と金漢率氏です

Photo by GettyImages 崔竜海党副委員長

崔竜海副委員長は、金日成主席の片腕だった崔賢元人民武力相(国防相)の次男で、67歳。軍人出身ではないが、11月に黄炳瑞軍総政治局長が失脚したことで、事実上のナンバー2にのし上がった。

また金漢率氏は、2月にマレーシアで毒殺された金正男氏の長男で、22歳。現在は第三国に身を隠している。

「崔竜海副委員長は、'13年5月に習近平総書記にも面会しています。いわゆる『二世のボンボン』なので、中国としては傀儡にもってこいの人物と判断しています。

一方、金漢率氏は現在、アメリカにはいませんが、アメリカが匿っているようなもので、金王朝の血脈を継ぐ正統な後継者として担ごうとしています。

いずれにしても、次期北朝鮮の政権は、トランプ、習近平、プーチンの3頭会談で決まるでしょう」(前出・李大音氏)

 

最後に、北朝鮮の新政権に、日本はどう関わっていくことになるのか。ソウル在住ジャーナリスト・金敬哲氏が語る。

「金正恩政権が崩壊すれば、日本人と韓国人の拉致被害者が解放されます。

ただ、北朝鮮を復興させるための費用も、日本と韓国が拠出することになるでしょう。韓国は北朝鮮と同胞で、日本は前世紀の植民地支配の補償を清算していないからです。日本が拠出する金額は、数兆円規模に上るでしょう」

たった1年で、北朝鮮情勢は、かくも激変していくのだ。

「週刊現代」2017年12月30日号より

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