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「グルテンフリー」が性欲減退に効果あり!?驚きの研究結果

カギは脳にあった
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ズバリ聞こう。性生活はどれだけ順調だろうか。

性的機能障害に苦しみ、EDでセックスを避けている人や、ピルを瓶ごと買いためて窮地から脱しようとする人など、それなりの人数を私は診ている。

私の患者で性生活の悩みを持つ人たちは、とくにそのために私のところにやってくるのではない。しかし、私が患者のその部分について聞いてみると、実は際立って問題になっているのだ。

認知症だけでなく、癲癇、頭痛、うつ病、統合失調症、ADHD、と同様に性欲減退を引き起こすきっかけが、最近の研究によってグルテンであると判明しているのだ。

アメリカの神経科医、デイビッド・パールマター氏は著書『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)で、これまで触れられることのなかった脳疾患とグルテンフリーとの関係について問題提起を投げかけた。パールマター氏は同書で、「脳機能障害はいつも食べているパンから始まる」「炎症性の炭水化物がたっぷりで、脂肪が少ない食事は心の状態にまで干渉してくる」と主張。科学的根拠やさまざまな症例をもとに、「グルテンの罪」ついて報告している。すでに公開している記事「ADHDを『グルテンフリー』で克服した子供たちの話」では、そのなかからADHDとグルテンフリーとの関係に焦点を当てて紹介した。穀物が脳にもたらす影響についてはこちらの記事を参照してほしい。

また、パールマター氏はグルテンをたっぷり含む穀物を「テロ集団」と呼び、「グルテンフリーを実践すると、すべてが素晴らしいほうへ変化する」としながらも、「グルテンだけが唯一の悪役ではない」と強調。「私たちが信じ込まされていること」は、まだまだ数多く存在すると指摘する。そのひとつがコレステロールの存在だ。炭水化物をやめるのみならず、コレステロールと「いい油」を摂ることが健康にとって重要だと語り、同書のなかで脳の健康を取り戻すための具体的な方法についても紹介している。

今回はグルテンが性生活に与える影響、そして、パールマター氏の提言を聞き、我々の多くが抱くであろう疑問──、「これまで散々パンを食べてきたけれど、もう手遅れなのか」「いったい何を食べればいいのか」に答えるかたちで、現代を生きる我々が脳のためにできることについて書かれている部分を引用紹介する。

セックスと脳の深い関係

引退した75歳の元エンジニアが私のところにやってきて、さまざまな不平を漏らした。不眠、うつ病などだった。彼はこれまでの40年間、睡眠剤を服用してきた。そしてうつ病は私と会う約束の2、3ヵ月前にとくにひどくなっていた。

彼はすでに数種類の薬を飲んでいた。抗うつ剤、不安症の治療薬、勃起不全(ED)のためのバイアグラだ。

 

私はまず彼がグルテン過敏症か検査した。結果は陽性を示した。こうして彼にはグルテンを含まない、高脂肪の食事を実践してもらった。それから1ヵ月後、電話で連絡をとってみると、うつ病が改善し、加えてバイアグラを飲まなくても妻とのセックスができると言うのだ。彼は私に何度も礼を言った。

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