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平昌五輪まさかの中止という「最悪のシナリオ」実はあり得る

外国人が来てくれないかも…
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鳥インフルも発生

このような状況下で、組織委員会が頭を悩ませているのが、「チケットが売れない」問題だ。11月26日、組織委員会は「ついに全チケット107万枚中、販売枚数が55万5000枚に到達、半数を超えた」と大々的にアピールした。

これはすなわち、開会式が2月9日に迫っているというのに、いまだ半数近くが売れ残っているということである。

現地でオリンピック関連取材を続けているジャーナリストの金哲氏が解説する。

「チケットが外国人に売れないのは、ひとえに北朝鮮リスクが原因です。平昌から北朝鮮まで80kmしか離れておらず、北朝鮮がその気になれば、テロだろうが砲撃だろうが、やりたい放題です。

しかし韓国人に不人気なのは、まず第一にチケットが高すぎるからです。開会式のチケットが150万ウォン(約15万円)、一番人気のフィギュアスケートは80万ウォン(約8万円)もするため、『それならテレビで観よう』となるわけです。

近隣のホテルも五輪シフトを敷いていて、ビジネスホテルよりランクが下のモーテルさえ、1泊60万ウォン(約6万円)もする。ジョークのような話ですが、組織委員会も支払いに困って、延べ5万5000室分もこっそりキャンセルしています。

そのくせ組織委員会まで悪質な便乗値上げを行っていて、メディア用のインターネット使用量を2万1700ドル(約243万円)に設定したため、大顰蹙です」

 

平昌の劣悪な環境も、韓国人に不評だという。金氏が続ける。

「開会式まで約100日となった11月4日、開会式が行われるオリンピックプラザで記念コンサートが開かれたのですが、この日の韓国のトップニュースは、『7人もの観客が意識を失い、救急車がフル稼働』。

組織委員会は工事費節減のため、屋根のない開放型で設計。ところがこの日は気温5度で、上空から観客席に向かって強風が吹き荒れたため、低体温症にかかる観客が続出したのです。

オリンピック期間中の平均気温は、マイナス4.8度なので、一体どうなってしまうのか」

財源不足は、文在寅政権が財閥を敵視しているため、広告や寄付が思うように集まらないのである。そのため組織委員会は、約3000億ウォン(約300億円)も協賛金が不足しているのだという。

「ついに文在寅政権が、全国の自治体にチケット購入の大号令をかけました。そのためソウル市が10億ウォン(約1億円)以上買わされるのを始め、各自治体は大わらわです。

国民の血税でチケットを買って何の意味があるのかという、まっとうな声も上がっていますが、政府は無視しています」(同前)

11月下旬には、開催地近くで鳥インフルエンザが発覚し、大騒ぎになった。

いまソウルでは、こんな不安が囁かれているという。

「今後、各国のキャンセルが続けば、最後には韓国だけの『国体』になってしまうのでは?」

振り回される選手もたまったものではない。

「週刊現代」2017年12月23日号より

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