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医療・健康・食 脳疲労 #老後を変える

疲労回復効果が科学的に実証されている栄養ドリンクはない!?

脳の「サビ」を予防する食事法

提供:「#老後を変える」編集部(メットライフ生命)

「なんとなく気分が晴れない」「集中力が続かない」など、漠然とした身体の不調(不定愁訴)だけでなく、脳の老化を招いて認知症の原因にもなるという「脳疲労」。

今回は、疲労のスペシャリスト・梶本修身先生に「脳疲労」を科学的に予防するための食事法を伺った。

“疲労のスペシャリスト”として知られる梶本修身先生。

「脳疲労」予防のカギは食事

12月15日公開の記事では、あらゆる不調の原因は「脳疲労」にあるという話を伺い、それを“回復”するための睡眠法をご紹介しました。

今回、梶本先生に伺ったのは、「脳疲労」を“予防”する方法について。先生によると、そのカギは食事にあるのだとか。

「脳疲労とは、脳で発生した活性酸素によって脳が本来の調子を失ってしまった状態のことを指します。いわば脳が“サビついてしまった”状態なのです。脳が“サビる”原因である活性酸素は、自律神経が酷使される昼間の活動中に増加します。普段の食事で“サビ”を予防することが重要です」

疲労の回復や予防のための食事といえば、土用の丑の日にウナギ、スタミナのつくにんにく料理などが思い浮かぶのではないでしょうか。また、ここぞと言う時は、エナジードリンクに頼る人も多いでしょう。

しかし、これらの疲労回復効果は、科学的に実証されているものではありません。

「例えば、疲労回復効果が証明されているエナジードリンクは1つもありません。エナジードリンクの中に含まれる、カフェインの覚醒作用やアルコールの気分高揚作用によって“疲労感”を紛らわしているだけで、実際の疲労は回復されていないのです。本当は疲れているのに、疲労を感知できないことは、むしろ危険な状態と言えます」

これまで常識とされてきたことが、エビデンス(科学的実証)によって間違いだと解明されてきています。

おすすめは「鶏むね肉」100グラム

先生によると、脳疲労の回復には鶏のむね肉が効果的であることが、疲労に関する実験で分かってきたそうです。

「鶏むね肉には、自律神経の中枢神経細胞で抗酸化力を発揮する『イミダペプチド』という成分が多く含まれ、疲労回復に効果があることが判明しています。また、日中の活動によってどんどん蓄積する活性酸素に対し、持続的な抗疲労効果を持つことが分かっています。1年のうちに3万kmも移動するといわれる渡り鳥が長時間飛び続けることができるのも、羽を動かす筋肉の胸肉に、イミダペプチドを多く含んでいるからと言われます」

 

同様に、回遊魚のマグロやカツオにも、尾びれ付近にイミダペプチドが大量に含まれていることが分かっています。

「脳疲労を軽減させるためには、『イミダペプチド』を1日に200ミリグラム摂取することを推奨します。鶏むね肉なら、100グラムに相当します。まずは、2週間ほど継続して食べてください」

鶏むね肉は次のような食べ方がおすすめだと教えてくれました。

・イミダペプチドは加熱に強く安定的なので、鶏むね肉を蒸したり、茹でたり、焼いたりと好みの調理法で食べる。
・イミダペプチドは水溶性なので、蒸す、茹でるなどしたときはスープも飲むと良い。

牛肉や豚肉にもイミダペプチドは含まれていますが、鶏むね肉に比べると含有率は低めです。

鶏肉は低脂肪・低カロリーの理想的なタンパク源。健康志向ブームに湧くコンビニに並ぶ「サラダチキン」なども活用して、手軽に常食することが、ダイエットはもちろん「脳疲労」の予防にもつながりそうです。

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