BiSHホームページより
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人気急上昇中の6人組アイドル 「BiSH」とは何者か

「楽器を持たないパンクバンド」

楽器を持たないパンクバンド

かつてはテレビの一大ジャンルだった音楽番組。様々な要因で近年は衰退の一途をたどり、現在ゴールデンタイムでアーティストが新曲を歌えるようなレギュラー番組は、ほぼ「ミュージックステーション(Mステ)」のみとなりました。

昔のMステは、数多くある音楽番組のひとつにすぎず、司会のタモリのテンションの低さばかりが話題となっていましたが、今や地上波ゴールデンの最後の砦として、一部アーティストから「目指す場所」にすら位置付けられているのですから、わからないものです。まさに継続は力なり。

そんなMステに、本日、型破りな6人組女性アイドルグループが初出演します。

その名はBiSH。ビッシュと読みます。

業界ではすでに注目を集めている彼女たちも、一般的には、まだそれほど知名度が高いとは言えないと思います。

今回はブレイク前夜のBiSHについて、基礎知識と注目すべきポイントをご紹介したいと思います。

BiSHはセントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、アイナ・ジ・エンド、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6名からなる女性アイドルグループ。

プロデューサーは、かつて樹海での全裸PV、握手会ならぬハグ会などアイドルらしからぬ話題作りで有名になったグループBiSの仕掛人・渡辺淳之介。

名前が似ているのでまぎらわしいですが、BiSとBiSHは別グループ。

BiSが解散した約半年後、彼が「BiSをもう一度始めます」と宣言し、オーディションを経て2015年に結成されたのがBiSHです(なお、BiSも再始動しており、今は両者が並存している状態です)。

BiSHのメンバー構成は幾度かの変遷があり、当初5人組でスタートするはずが開始直前に1名脱退(ユカコラブデラックス)、その後2名の追加(ハシヤスメ・アツコ、リンリン)、1名の脱退(ハグ・ミィ)、1名の追加(アユニ・D)を経て今の6名体制となっています。

BiSHは、結成当初「新生クソアイドル(Brand-new idol SHiT)」という肩書きで、PVでも排泄物らしき液体をメンバーがかけられるなど、BiSから引き継がれる話題作り商法で名前を売っていました。しかし、2016年にavexと契約しメジャーデビューした後は「楽器を持たないパンクバンド」という新たなキャッチフレーズを得て、比較的メジャーな方向に活動がシフトしています。

ちなみに彼女たちのファンのことを「清掃員」と呼ぶのですが、結成時のこの肩書きが由来です。

元々あったアイドルグループの二番煎じとしてスタートし、クソアイドルと称されたグループが、いかにして人気を集めるようになったのでしょう。

まず、ひとつはグループのパフォーマンスの要であるアイナ・ジ・エンドの存在です。

動画サイトなどで一度BiSHのPVなりライブ映像なりをご覧いただければすぐにわかると思いますが、彼女の個性的なハスキーボイスと群を抜く歌唱力は「アイドルの歌」という先入観を持って聞いた人を必ずや驚かせるレベルです。

BiSH加入以前も、ダンサー・歌手活動をしていたアイナは、おそらく十数年前であれば「R&Bの歌姫」といった売り出し方をされていたでしょう。そういう人材がアイドルグループという文脈から出てくることは驚きであるとともに、アイドルという言葉の定義がさらに拡張していく面白さも感じます。