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ゴルフ 週刊現代

「鈴木愛が大好きだ!」オジサンたちが夢中の女子ゴルファー

155cm、55kg。飾らない性格 

母・美江さんによれば、彼女は「日本人が活躍しないと面白くない。絶対、負けたくない」と常々言っているそう。日本の女子ゴルファーの先頭を突っ走る愛ちゃんにオジサンたちはときめいている――。

武器は鍛えられた下半身

「愛ちゃん、頑張れ!」

トーナメントではギャラリーから野太い声が飛ぶ。いまゴルフファンのオジサンの声援を一身に集めているのが、プロ5年目の鈴木愛(23歳)だ。

今季も国内女子ゴルフツアーは韓国勢などの海外プロが席巻。37試合のうち、約半分の18試合で海外プロが優勝した。そんななかで、鈴木は優勝2回、出場した国内28試合中15試合でトップ10以内に入る安定感を見せた。

最終戦を残して、11月19日時点の賞金ランキングは鈴木が1位。2~5位は、キム・ハヌルら海外勢が占める。

孤軍奮闘する鈴木プロのファンが急増しているのは当然のことだろう。

スラリとした韓国プロとは対照的なスタイル。親近感を覚える155㎝55㎏のガッチリした身体を捻転させて、鈴木はドライバーショットを250ヤード飛ばす。精度もバツグンだ。

 

「彼女の長けているところは、低重心でどっしりしている下半身。だから上半身を柔らかく使うことができるんです」(宮川敦生トレーナー)

さらに喜怒哀楽がはっきりと表情に出るのも、彼女の魅力の一つ。バーディをとれば大きくガッツポーズをし、外せば思い切り悔しそうな顔をする。それだけにファンも応援のしがいがある。

ツアー通算41勝を挙げたプロゴルファーの森口祐子氏はこう称賛する。

「彼女は悔しさを露にする。私もそこが好きですね。ゴルフへの取り組み方がわかりやすいんですよ。他人を意識しない独特なプレースタイルで、『ゴルフは格闘技』という面が見え隠れする。それは見ていて楽しいですよね。

彼女自身はやりたいゴルフを貫いている。S字を書くようなフォームも特徴的です。でも、私は直す必要もないし、今のままでいいと思う」

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森口氏はこんなエピソードを紹介する。

ある大企業の会長が、プロアマで鈴木と一緒にラウンドした際にこう言われたという。

「ミニスカートが似合う可愛いコが気になりますか?でも全員、応援してください」

そのとき会長はしどろもどろになったというが、ラウンド後には、「面白い選手だね、好きになったよ」と大ファンになった。

「女子ゴルファーにとってファッションも大切な要素です。ただし、ファッションや体形、スタイルが先か、ゴルフが先かというと彼女は言うまでもなくゴルフ。愛ちゃんと話すとゴルフのことばかり(笑)。彼女が何を成し遂げたいかが伝わってきます」(森口氏)

そう、確かにファッションよりゴルフ第一。でも、髪の毛を茶色に染めてみたり、ピアスをしたりとオシャレしたい気持ちも伝わってくる。

キム・ハヌルやアン・シネのようにアイドル的な人気ではなく、口に出さずとも、「君の魅力を俺はわかっている」という気持ちにさせるゴルファーなのだ。

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